2011年10月27日

最近うまかったもの。

久しぶりに大阪の会社の社員食堂のうんどんを食べた。

いわゆる大阪の「きざみうどん、タマゴ入り」ってヤツであります。
うどん.jpg
これでうどんが160円、タマゴ30円で190円也。
実に値打ちだと思いますねえ。

汁はいわゆる透明な関西風の出汁。
以前はもっと美味かった記憶があるけど、ヒガシマルうどんつゆの味に近くなっている気がする。

同僚に「日本で5本の指に入るうどんだ」と宣言したら、「バカなあ」とバカにされてしまいましたけどね。

ちなみに、うどんには太いのと細いのがあって、細い方をいつも注文するのであります。関東のうどんの4分の3くらい、稲庭うどんより太い感じ。


朝飯.jpg

某日の朝飯であります。
感動しましたね。
向こう側の鉢には出汁巻きタマゴのあんかけ。その左は塩鮭。
関西風の塩味の出汁巻きにまたあっさりと淡い味のアンが懸かって居るんですから。
そして圧巻は鮭。
これだけの塩鮭、なかなかないです。
厚み、塩加減、脂ののった腹の部分、どこをとっても文句がない。
こういう朝飯に出会うと、1日幸せになってしまいます。

卓上の醬油? 勿論、亀甲萬。

この辺りの松林はその昔、亀甲萬が醬油の製造用の燃料として植えた松だそうです。
赤松の林にこの日は木枯らし1号。冬到来なのかもしれませんな。もう11月ですから。

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2011年05月04日

鍋の味。

名古屋・光村の話の続きである。

合いの手が入った通り、ここの名物はかき揚げ。
かき揚げ.jpg
本当にさっくりとしていてうまいのである。
エビの甘みがよく分かる。

そしてこの季節限定の
山菜.jpg
山菜の天ぷら。
春先は冬眠から目覚めた熊同様、青いものの生気を人間も欲するのか。
ほろ苦さが味わい深い。

で、夜の部は9時過ぎに注文止め。
カウンターの中では片づけが始まる。
main.jpg
大きな銅の鍋が2口。
それぞれの前に職人が陣取って手際よく揚げていくのであるが、
仕事が終わればまず油を切り、磨き砂をつけてピカピカに磨いていく。
下職がするのではなく、揚げ手、いわば「花板」の仕事なのである。

いつ来ても鍋がきれいだなあと漠然とは思っていたが、当主の教えなのだそうだ。
自分で使った鍋は自分で洗え、と。長年、鍋の前に立っていた当主もきっと修業先でそのように教えられたのだろう。

始末のよくない鍋で揚げた天ぷらは衣の上に黒いポチポチが着いてくる。
いわば「鍋かす」
そんな品のない代物を決して出さない、というプライドともいえるだろう。

厚手のゴム手袋で金たわし。力を込めて磨いていく。
光村の天ぷらは鍋の味でもあった。

かつて帝国ホテルの料理長だったムッシュ村上は下職のころ、鍋磨きで一目置かれたという逸話があったが、それとはまた違う世界である。

そういえば、大阪の酒肆上野の上野さんは店を終うとカウンターに巡らせてあるバーとドアノブ、つまり真鍮の部分をピカールでいつも磨き上げておしまい、だった。

いずれにせよ、毎日続けることの尊さを思う。
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2011年03月26日

大黒町・大黒家

いったん家に戻ると、このエリアは本当にまっ暗になっている。
出ることを躊躇せざるをえない。

でも外に遊びに行きたい。わざわざタクシーを呼んで行くのは本意にもとる。ぐずぐずと考えているうちに、深更に及んでどうしてもラーメンが食べたくなった。

まず初音町の名物屋。ここは午前1時までという。
次に不動下のニュータンタン。ここは午前1時半まで。

次々と選択肢が消えて行き、ALCの小作君に困って相談したが、
「そうですねえ。関内なら味の時計台、天下一品、あとは駅前の日高屋……」
どれも食指が動かない。
いっそ曙町の中華一番にするか。

と迷った揚げ句に見付けたのが、大黒町の「大黒家」。
午前3時までとある。まだ間に合う。

ベイブリッジを越えて大黒埠頭へ。
通りかかった時は埠頭で自動車に乗った方々が週末の競演をしておられた頃。ちょうどパトカーの登場で蜘蛛の子を散らすように車が遁走する中に混じってのドライブだ。
そのまま第一京浜を目指し、T字に突き当たる直前の右側に目指す店はあった。
大黒家.jpg
斯様に白髪ネギを載せるのが名物らしい。

店内は豚骨臭い。ニンニクとトウバンジャンの匂いで満ち満ち、長いカウンターとその左手に小屋がけの店がある。

カウンターはさっきまで週末の競演を見物しに来ていた人、競演していた人、さらにこれから仕事の人、いろんな顔がまざっている。流れているFM横浜でジャズがどうこうと言っているが、無縁である。訳のわからん人が「横浜って遊びに行ったことないんですが、黒沢監督の『天国と地獄』で出てくる根岸屋。今でもあったらすてきだったのに」なんぞ、ほざきおる。あの店は映画では生バンドではなくジュークボックスだったぞ。今でもあったら、敬老会の飲み会に最適な店であったろうが。

さて、肝心のラーメン。いわゆる家系。太い麵。脂を少なめにしてもらって小生にはぎりぎりのラインだった。ゆで加減がゆるめの「ラーメン大将」ならいざしらず、普通のゆで加減のこの店で硬めというのは如何か。細いラーメンなら「バリ硬」「針金」と進化させられるが。それとどうでもいいように乗ってくる青菜は何か。あれならワカメでも載せてくれた方が嬉しい。

ちなみに大黒家の数軒先にスーッとした感じで、もう1軒、ラーメン屋が営業中だった。地元常連風の客がそちらに入って行ったが、その方が旨かったか……。

ということで大黒家の味は可もなく不可もなく。帰りは首都高速で帰ってきたのであった。
そして数時間後。

あれだけの渇仰感が単なる徒労に思える感じになるころ。
やはり夜中のラーメンはよくない。
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2011年03月01日

那覇・某所

DSC_4608.JPG
丸い窓に磨りガラスの戸。
この中には何があるというのだろう。

店構えは実に寡黙である。

一見では入りにくいだろう。

だが、その扉の向こうには、至福の世界が広がっている。

DSC_4609.JPG

有名女性プロスポーツ選手も来るというこの店。
実に小生のような存在にもお財布にやさしい。

なぜか、沖縄に来ると、オリオンビールが美味い。
で、キムチを肴に呑んでいると……。

ここから後はまた後日。
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2011年02月27日

福富町・豚パパ本店

サムギョプサル。
なんと甘美な響きであろう。

最初に食べたのは新大久保の店であった。
韓国から来た女性が1人で切り盛りする店で、炭火の上で焼くスタイル。
あの店でエゴマの葉っぱをたべることを覚えた。
この店はその後、浅草橋に移ったのだが、今はどうしているだろう。

そんな感懐を抱きつつ、福富町に出掛けたのであった。豚パパである。「トンパパ」と読む。「ブタパパ」ではない。
黄色い看板がイヤでも目立つ。人通りのとぎれがちな時間ではあったが、店の中はみるみる満員になっていった。

さて、問題のサムギョプサルである。
P013008796_480.jpg
なんと肉が適切に厚いことよ。そしてこの店は石板の上で焼くスタイル。店員がきれいに肉から出るアクを拭い、きれいに焼き上げてくれる。鍋の上には古漬けのキムチとニンニク。
テーブルには付きだし(この日はヒジキの煮物、厚揚げの煮物、ダイコンの漬物、ズッキーニの焼き物)が出、キャベツの千切りが出、サンチュとエゴマの葉、薬味のネギと並ぶ。これですでにハッピーである。
この手の料理は初めてという友人のために、店員に模範例を示してもらったのだが、
途中から友人は千切りキャベツと一緒に食べるという方法を編み出した。

一方、小生は頼んで生ニンニク、青トウガラシを持ってきてもらい、エゴマの葉っぱにくるんでたべた。
ちなみにロースやハラミも頼んでみたが、やはり三段バラに勝る味ではなかったように思う。

店員さんは数人いたのだが、1人は京畿道、1人は済州道の出だそうで、どちらも若くて精悍。1人は日本語を今年中にマスターして、来年には大学受験を目指すそうな。
店内にいる同年代の日本人の顔を見ていると、顔の「しまり」が違う気がする。

店員の応対が気持ちよくて、なおかつ料理もうまい。本当によい店であった。
店を教えてくれた知人に感謝。

でもそういえばこの前、曙町からの帰り、畏友と露地をのぞき込んだ時、「豚パパだって。ちょっと良さそうだよ。今度来てみようか」と会話したのを思い出した。こちらはこの本店の支店のよし。ご縁があったのであろう。
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2011年02月20日

大人食いの一夜。

2005-06-26.jpg
土曜日。
知己と焼き肉に行かないか、という話になった。

もちろん、南京街の京城苑が第1案だったのだが、こっちの目指す時間には満席だという。
仕方ない。次善の策を考えねば。

ということで、ふと浮かんだのが、蓬萊町の「みらく」だった。

吉田中の脇、町の景色にとけ込んで店はあった。
ドアを開けると煙もうもう、満席だった。
でも、すぐに出そうな客がいたので、外でしばし待つ。

この店を示唆してくれた知り合いが「上ロースがうまい」と記述していたのを思い出し、上ロース2、ヒレ1、タン1でスタート。

メニューに1人前1800円とあるので、ひるんでいたのだが、ヒレがうまい。
脂身が多すぎず、焼いても硬直しない肉質のよろしさ。感動ものである。

もちろん、上ロースをチシャに巻いて食べるのも絶妙。

ちょっとつけたれが甘口なのは気になったが、ヤンニンジャンに浸けて食べればいいことだ。

不思議なもので「××円くらいで収まるだろう」と腹が決まると、一途に焼き肉に立ち向かえる。ということで、ヒレを連呼し、最後は冷麵とコムタンスープ。すっかり満腹してしまった。

この店は「ハラミ」はない。でもそれを補ってあまりある、肉のうまさである。
肉を食っただけで満腹感を抱けるという店はそうない。

会計の後、お姉さんに「たくさん食べて頂きました。カオを忘れないうちにまたきて下さいね」と言われ、これはと又、肩に力が入るのであった。
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2011年01月13日

新橋 鳥の巣

321413.jpg新橋駅の東口、かつて闇市だった一帯を再開発してビルになっているのだけど、すでに再々開発が必要なくらいの雰囲気ではある。でも、おぢさんたちにとってはかけがえのない店が櫛比している。

その中の1軒、鳥の巣である。

ここは畏友I君のお気に入りで、Rの付く時期は「焼き牡蠣」「ゝゝゝゝ」と繰り返すのである。
たまさか今日は夕方、スポッと時間が空いた間隙を縫うように、I君から電話が入る。
「鳥の巣行きませんか」

ということで、鳥の巣に出撃である。

もちろん彼のお薦め通り、牡蠣はおいしい。1人前2個宛てで、身の太った牡蠣が熱々で出てくる。結局2人で何人前お代わりしたことになるのやら。

それ以外も美味いことを発見。
まずハタハタの干物。これがおいしい。
脂が適度にのっていて、塩気も十分。これを美味いと言わずして何を美味いというべきか。
さらに。
串カツが美味い、アジフライがうまい。

ということで2人でしたたか飲んで満足したのであった。

店主は牡蠣の仕入れに根性を入れている様子、こういうところで飲めると幸せ指数は結構向上するのは間違いのないところである。

その後のつけ麵屋は……。ま、逆さ柱とあきらめるしかあるまい。
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2011年01月12日

本所 わかば

90601330.jpg本所のわかば、である。
モツ好きにとっては至福の店であろう。
ここの店のシロはたぶん、小生が食べた中では最高である。

もちろん、串焼きにしてもいいのだが、ポン酢に絡めて供されるシロ刺しも最高なのである。

横浜に於いて、たぶん、モツ系の一番は車橋なのであろうが、その上を行く、ホルモンなのである。

意味もなく味が濃い、緑茶割りがこのモツにはあう。

塩、タレ、ニンニクだれと3種類あるのだが、どうしても塩になる。
この店のことを考え始めると、脳裏は、シロ、カシラ、軟骨、仔袋の絵でいっぱいになる。
ニラのおひたしがうまいのだが、きょうはなかったのは残念。

「東京にいるのならまた、きて下さいよ」という声を背中にキキながら、店の暖簾をあげると玄関の左前に東京スカイツリー。
仰角が高すぎて、ツリーの先っちょが目の前のマンションの付属物みたいに見える。酔った証拠か。

寒い夜、カウンターの隣の客は焼酎のお湯割り、梅干し入りを数杯飲んで「いやぁ本当に暖まった」と繰り返していたが、そんな気分がよくわかる夜だった。
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2010年11月09日

牡蠣フライの季節。

P1000339.jpg馬車道の丸和に張り紙が出た。
「カキフライ始めました」

なんと甘美な文字だろう。

ここのカキフライのよろしさは筆舌に尽くしがたい。
カキがジューシーでほっこりしていて、なおかつラードで揚げた香ばしさ。
おまけにいえば、付け添えられたタルタルソースのよろしさ。

何を欠点に挙げることができようか。
欠点を挙げるとすれば、品切れが早い点か。

ぜひ、この冬のRの付く期間にはご賞味頂きたい。
1800円という値段も実に納得である。

洋食屋のカキフライとはひと味違う、トンカツ屋のカキフライのおいしさである。
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車橋もつ肉店の進化。

ひさしぶりに車橋もつ肉店を訪ねた。

著しく進化していたのに刮目した。

1)ガキがでかい
半年ぶりぐらいだけど、3人のガキがでかくなった。
身長が伸びる時には本当に伸びるもんだ。
相変わらずの親孝行にて、洗い物をかいがいしくする姿、あるいは暗算をさっさとする姿、実に頼もしい。

2)オヤジが偉くなった
ちょうど8人くらいの団体が入ってきた。入って来るなり、オヤジが一喝。
「五月蠅くするんだったら出て行ってもらうから」
正直のところ、日本語の不自由な年代ではあったが、見事に静かになった。
ぼそぼそと「なまら美味い」とかいうのがやっと。
居酒屋はオヤジが主導権を握ってナンボである。

3)客の進化
ここの店は最後はきれいに片付けて帰るのがお約束。以前はそのままに帰る客もいたが。
食べ残しを捨て、皿を配膳口に返して帰る客が次々。
店の教育のほど、恐るべし。
客がよく馴致されたというべきか。

4)相変わらず濃い焼酎
新兵器が登場した。
ワインクーラーのような焼酎入れである。
お茶割りを頼むと、この銀器の中から焼酎を柄杓で掬い入れてくれる。
グラスの8分目くらいまで焼酎が入る。
お茶割りだと「おーいお茶」から「おーいお茶濃いめ」に代わったがが、焼酎の濃度が高いことに変わりはない。
正直のところ、3、4杯飲むとかなりやばい。

ということで、「車橋もつ肉店」は見事な進化を遂げていたというお話。
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2010年09月19日

「だるま」堕落論。

生マトンのジンギスカンの草分けといえば「だるま」である。

こちらも店ももう何十年になるか。

ただ、今回、アレッと思ったことがあった。
マトンの肉汁が十二分に拭き取られていないのである。

マトンの肉は通常、パックされて配送される。それを捌いて供してくれるのだが、この際に入念に肉汁を拭き取ってしまわないと味が変になる。

ジンギスカン店をよくみるといい。きっとカウンターの中ではタオルで肉汁をぬぐい取り、さらには紙でくるんで肉汁を吸い取る。こんな作業をしているはずだ。

いくら繁盛しているからといって、こういう基礎的な作業は怠ってはいけない。

ちょうどきょうの夕刻、夏だけ札幌に在住する大先輩から「今どこ? 札幌? また、だるまか。でも、だるま、味が落ちたろ」という電話があった。お見通しの通り、ちょっと残念だったので、小言半分。
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2010年06月22日

消える味……

世上、何かと角力の世界の話でにぎやかだ。

聞けば7月の尾張表での本場所、開催するや否やは、直前になって決めるそうだ。

それはさておき。

名古屋の角力茶屋の1軒が協会との契約を打ち切られたそうだ。
経営者が元々、その筋の関係だったというのがその理由。

でも。

惜しむらくは、この店で出していた賄い飯。鶏丼.jpg
角力場の脇の小屋掛けで、若い衆や関係者がささっとかき込んでいたものだ。
この味を知らない人間はよほどいい育ちか、もぐりか、どちらかだろう。
この場所の時期は梅雨、おまけにお城の跡地にある体育館ということで、どこかに飯を食べにでるのも面倒だ、えい鶏弁を買ってこよう、ということになったのだが。鶏弁.jpg
知っている人は知っている味だった。

ただ。焼き鳥に遣い残したような鶏肉を甘辛く醬油味で煮上げたもので、それを飯の上にかけ、柴漬けか、キュウリの漬物が添えてあるだけというもの。山椒の味が妙に合っていたものだが。

今年からたぶん、消えてしまうんだろうな。

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2010年03月28日

伊勢佐木町七・水幸楼/サンマーメン

伊勢佐木町といえば、横浜の古い繁華街。1丁目から7丁目まで道は続く。

とはいえ、もう3丁目より先はちょっと寂しくなってきて、7丁目というと繁華街と言われた面影を探す方が難しくなるほど。根岸の旗やというランドマークみたいな店があるが、ちょうど昔は縁日でにぎわったという一六地蔵の真向かいにある。一六地蔵.jpg

そんな7丁目に「サンマーメン」のおいしい店があると教えられたのは1カ月ほど前か。機会があればと思っていたのだが、なかなか出掛ける機会はなく、この日、思い切って足を伸ばしてみた。一番の目的はTSUTAYAにDVDを返却にいくことだったのだが。どうせ2丁目まで行くのなら、少し足を伸ばしても、と思った次第。

目指す店は一六地蔵の右隣にある。水幸楼.jpg水幸楼という。
2間間口の普通の中華料理店だ。
よくある街の中華屋さんという感じ。

入るとテーブルが6卓ほど。噂のサンマーメンを頼む。
生馬麺.jpg待つことしばし、目の前に現れた。
ごく普通のサンマーメン。確かに、モヤシはしゃきしゃきとしているし、醬油味のスープも上々。麵も細くて好きなタイプだ。座っているとと、1人でフラッと入ってくるおばさんあり、アベックあり。頼むものがみんな650円のサンマーメンである。店の方も「サンマー1丁」とか調理場に声を掛けている。
実にサンマーの連呼である。
確かに懐かしい味で、当今の豚骨醬油とかとは無縁の、昔ながらのラーメンの味がして嬉しかった。

ま、モヤシを主体にニラや肉片を炒めたあんがかかっていることがサンマーメンの構成要件なのだが、啜っているうちにふとイメージが違うような気もしてきた。

個人的に振り返ってみると、サンマーメンは塩味だったような気がするのだ。Web上の由来書きを見ると、塩味もあるらしい。

本牧1丁目の商店街にある〈喜楽〉はどっちだったろう。
なにかサンマーメンとか、五目ソバとかのイメージが混濁してきているのかもしれない。
それをいうと、自分の中華料理の味の原型は、本牧1丁目の電停の前にあった〈山水閣〉という店の味なのかもしれない。
子供のころ、中華といえば山水閣だったんだっけ。

そんなことはさておき、伊勢佐木町5丁目にはサンマーメン発祥の店といわれる〈玉泉亭〉もあるそうな。
こんど味を確かめに行ってみなくてはなるまい(と急に池波風の文末)。
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2010年02月27日

FF続報。

前日出掛けた野毛の福田フライ。

きょうは畏友のI君を案内した。

で、あれこれと頼んだのだのだが、「辛いの」というと味が一色になってしま欠点に気付いた。

あれはソースで、これは醬油でと頼んだ方がいいのではないか。

そんな単純なことに気が付いた一夜だった。
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2010年02月19日

保土ケ谷・ハングリータイガー本店

2828774.jpgハングリータイガー。
我が青春の思い出と共にある店である。

鉄板の上で俵状のハンバーグを二つ割りにして最後の仕上げをしてもらい食べる。横浜新道星川のこの店は湘南に遊びに行った帰りに、あるいは遊びに出掛ける腹ごしらえに何度立ち寄ったことだろう。

店構えは往年のまま。窓の外の新道を車が走っていく。

この前、畏友と2人で連れだって出かけた。
頼んだのはダブルハンバーグ。おいしかった。
昔そのままだった。

店自体は横浜の市内各地にあったのが、O157騒動で相次ぎ閉鎖してしまった。今は市の北部を中心に展開しているようだけど。

そんなことはどうでもいいわけで、日曜の午後、行列が絶えないのはなるほどと思った。

ただ。青春の時代と比べてさすがに胃袋は小さくなっていたようだ。うー、喰った喰ったの状態。今度は何かとのコンビものにしようと反省するのであった。
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横浜中央市場・浜膳

kanagawa47.jpg横浜の中央市場の中にも、食堂はある。

中で有名なのは市場食堂。ともかく大盛りらしい。
今まで出掛けるチャンスもないままに過ごしてきたが、この朝、意を決して出掛けた。

で、守衛所で市場食堂の場所を聞くと、事務所棟の裏にあるスロープの下だという。のこのこと歩いていくとあった。

でも、肝心の食堂はシャッターが半分閉まっていて、やっているの? って感じ。そこで隣の浜膳に入った。

通常のメニューのほかに、日替わりがホワイトボードにあり、この日はマグロ刺し身定食、ホタテ定食(刺し身orフライ)、イカ天ぷら定食などなど。で、選んだのはアジの天ぷら定食+豚汁+目玉焼き。

ま、おいしかったな。何より清潔だし、女将さんは愛想がいいし、きびきびしている。ああいうのがいい。味もまずまずだったし。見ていると、常連は鮭定食を頼む人が多かったような。

また、出掛けたくなるような店だった。
市場の入り口、滝の川が直角に曲がっているので、幸橋と万代橋が直角に架かっている景色というのも、不思議な景色ではあった。真ん中の親柱は一本で兼用しているんだから。
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2010年02月18日

横浜駅西口・味珍/闇市の味

味珍.jpg横浜駅西口、岡田屋モアーズと東急ホテルに挟まれた三角地帯にある。

狸小路というこの路地、両側に飲み屋が並ぶ。中で目当ては豚の味珍である。狸小路.jpg

ツイッターで教えてもらった店で、豚の内臓肉の料理が名物とのこと。で飲むのはもちろん焼酎である。

1階の三角形になったカウンターに座る。先客はすでに4人。それぞれにすでに結構飲んでいる雰囲気。まず飲み物は「やかん」と頼む。小皿に乗ったコップに並々と宝焼酎25度が注がれる。好みでここで梅エキスをいれてもいい。でも正直のところ、あの甘みが苦手なのでしばらくは生で飲む。

まず注文はピータンと白菜漬け、胃袋。焼酎を半分ほど空けたところで、隣の先客が烏竜茶を頼んでいる。頼むと、缶入りの烏竜茶と氷入りのコップをくれるのでこれでウーロンハイという寸法。

胃袋は軽く甘辛い醬油味。香料はないみたい。ヌルッとした食感が独特だ。ピータンといい、このモツといい、焼酎にはよく合う。

後から来た常連客。「きょうは寒いんで暖かいの」というとホット烏竜茶缶が出てきた。お茶割りか。

久しぶりに梅エキスを少し入れてみた。やはり甘い。でも甲類の焼酎が生のままでは飲みにくいのを確かに緩和してくれる。

店内にはニッポン放送が流れていて、江本がどうでもいい野球の講釈をしている。胃袋が終わったので耳を頼む。「初めてかい?」と店員殿。「その小皿に辛子をたっぷり入れて。そうそう。酢を入れて。もっともっと。玉が残らないくらいに溶かしたら、好みで醬油もね。辛いのが好きならラー油も」と食べ方の指南をしてくれた。そう、耳の方が食感がいい。zenpin.jpg

見ていると尻尾がよく出ているようで、頭を頼んだ客は居なかった。

ヤカンと呼ばれる焼酎。宝焼酎の25度である。アラビア風のヤカンには蓋もついていて、器用に注いでくれる。「半分」という注文も可。半分くらいついでくれる。飲みながら「もう半分」という気味の悪い落語を思い出した。

結局、焼酎2杯、肉料理2皿、ピータンに白菜と烏竜茶2本で3040円。焼酎を生で飲んだ所為か酔いが軽いのだけどボディブローのように残っている感じ。

あの豚料理は焼酎を割らずに飲むというスタイルにはよく合う。体験したことはないけど、きっと闇市のカストリ焼酎とかはあんな雰囲気だったのかしらん。
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2010年01月08日

八丁堀・宮川

548030.jpg飽きもせず、ということになるのだが、八丁堀の宮川である。

この店は小生が大学時代のアルバイトでこの近所の測量会社に来ていた時に教えてもらった店で、当時からいるおばちゃんもひとり、昼間はいる。

なんと言っても昼の名物はから揚げ定食(850円)。
たぶん、コーンスターチを衣にしているのではないかと思うほど、カリッとしている。それを二杯酢に漬けて食べるのである。

あっさりしていて、飽きが来ないのである。

考えてみれば、日本が元気だったころは、この店の人気も「焼き鳥丼」「モツ焼き丼」だった気がする。当時、から揚げを頼むのは異端だった感じだ。でも今はから揚げ一辺倒。丼ものを頼んでいる人はほとんど見掛けない。宮川のかしわ.jpg

八丁堀、茅場町は土地柄、証券マンが多かった。まだ、東証で場立ちがいたころだから。最近は客筋もすっかり代わった感じがある。
宮川の唐揚げ.jpg
変わらないのはここのから揚げか。いつもの通り、カシワ2本付けて1190円也。満足して出たのはいうまでもない。
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2009年12月16日

焼酒鶏鍋

焼酎鶏鍋3.jpg中華街の台湾屋台・生福園。

魯肉飯が500円で絶品なのは以前にも書いたが、店のあんちゃんがしきりに鍋を勧める。「全部、酒で作る鍋、おいしいよ」。

代金は5200円とずば抜けて高い。焼酎鶏鍋1.jpg

で、こういう時は畏友のI君である。
引っ張り出して付き合ってもらう。

さて。
本題の「焼酒鶏鍋」である。

土鍋の中にはぶつ切りにした烏骨鶏。そこに米で作った焼酎(台湾製、紅麴みたいなことが書いてある)をどばどばと2〜3本注ぎ込み、漢方薬を入れたパックと一緒に煮込むのである。
焼酎鶏鍋2.jpg
火に掛けているとはいえ20度の焼酎だ。「一煮立ちしたら大丈夫」という言葉に従って、蓋を開けて驚いた。鍋とはいえ、烏骨鶏しか入っていないんだから。おまけに汁が焼酎とは承知していたが酒精分が飛んでいないので苦い。

最初は神妙に2人でつついていたが、沈黙の時間が増えるに連れ、あんちゃんはすーっと姿を消した。

こりゃ思い切って酒精分を飛ばすしかないとぐらぐら煮立ててアルコール分を飛ばしてみると、結構マイルドでおいしい。

鍋と思うといけない。これはスープである。薬膳スープだと思えばいい。

でも本場の台湾ではこのアルコール分が飛ばないうちにまず汁を啜り、もう一度焼酎を足して煮出して、柔らかくなった鶏を食べるそうな。「この味なら食べられる」と話しているうちに、あんちゃん再登場。

「最初は本場台湾の味を試してもらいたいと思って。たぶん、日本の人には煮きって火を付けてアルコールを飛ばした方が口に合うと思うけど……」との講釈である。

最後、汁掛け飯にして汁は飲みきった。烏骨鶏のガラというか頭とか足はそのままにしたけど。
焼酎鶏鍋4.jpg
結構、最後は甘くておいしいスープに成っていた。
確かに寒さ知らず。2人で真っ赤なカオをしていたのだから。

教訓:焼酒鶏鍋はスープである。鍋の前に酒は飲まないほうがいい。

本当は写真を撮ったのだけど、保存がうまくいかずに画像で紹介できないのが残念だ。
posted by 曲月斎 at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 鯨飲馬食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月14日

本牧・さし田

本牧の在に洋食屋があるとは知らなかった。
畏友のI君と一緒に出掛けたのである。

場所は本牧大里町のバス通りから路地を少し入ったところ。こんな民家の真ん中に店があること自体、信じがたいのだが。

出掛けたのは土曜の夕方6時過ぎ。まだ店の中はそんなに込んでいなかったのだが、見る間にテーブルが埋まった。

この近所の夫婦連れや独りでフラッと入ってくる方など多彩。若い団体さんもいた。

で、メニューは。
いわゆる町の定食屋さんです。
トンカツ、ショウガ焼き、焼き魚などなど。夜になると、そのおかず部分を酒の肴として出してくれるというわけ。

結構満足しましたな。牡蠣フライは小粒だったけどうまかったし、ショウガ焼きも上々。ただ、フライ系はパン粉の目が細かすぎる。細かいと衣が硬くなるので、からっとしていておいしいんだけど、ちょっと抵抗感がありますな。

何でももう創業して30年余だそうな。親子2代で切り回していてなかなか気持ちがいい店です。そう、ポテトサラダもうまかった。
posted by 曲月斎 at 10:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 鯨飲馬食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする