2007年06月10日

ホタル飛ぶ

長年親しんできた謡というものはありがたいのやら。

この前、某所にホタルを見に出掛けた。

FH000006.JPG

「怨みは人をも世をも、思ひ思はじただ身ひとつの憂き名に立ちしも懺悔のありさま。或いは湧き返り、岩漏る水の思ひに咽び、或いは焦がるるや、身より出る魂と見るまでつつめども、蛍に乱れつる、影もよしなや、恥ずかしやと」という玉鬘のキリの文句を思い出していた。

或いは「生きてこの世にましまさば水暗き沢辺の蛍の影よりも光君とぞ契らん」と謡う葵上か。

でも、薄黄色とも緑とも付かぬ蛍の光が沢辺に飛び交う姿は何とも魂が飛び交っているようにも見えた。昔の日本人には蛍はごく身近な存在だったのだ、と。


posted by 曲月斎 at 02:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 津々浦々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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