2007年04月18日

鐵馬で駆けた四国八十八カ所#12/宿のこと(2)

高知に入ってからは室戸岬から海沿いの快調な道が続く。歩き遍路の難所、27番神峯寺もバイクでなら何とか上がり切れた。もっとも怖かったのは、この札所ご指定なのか、タクシーがしきりに上り下りしていること。

ちょうど神峯寺の住侶と高知市内の民宿が看板の広告代の相談をしているところで、「××が3万円だったからだいたいそんなもんじゃろ」「ではよろしくお願いします」というような会話が聞こえてきた。確かに札所にある看板は一つの目当てである。

この夜はインターネットで予約した高知駅前のビジネスホテルに泊まった。懲りもせずというべきか。個人的にはホテルに泊まると、どうも生活のリズムが乱れる。おまけに、旅館だと「2食付けて下さい」と頼めば、食事の心配はないのだけど、ホテルだとあっても朝食だけ。遍路の時に食事であれこれと考えるのが面倒に思ったのは、食いしん坊の自分としても意外だった。

ちなみにこの日は御蔵洞から24番最御崎寺、25番津照寺、26番金剛頂寺、27番神峯寺と快調に進んで、28番大日寺、29番国分寺で終了。実は29番に辿りつくまでにかなり迷ってしまったこと(国道から外れて目標になるものがすくない)、さらに国分寺の駐車場でバイクの後ろにぴったりと斜め駐車をワゴンにされて、取り回しそこねてまた立ちゴケをしてしまったのもあって、30番善楽寺には届かなかった。

翌日の宿舎は早々と決めていた。どこぞの宿で、「国民宿舎土佐はいいよ」という噂を聞いていたからだ。バイクの修理と部品調達に半日宛てるつもりでいたので、距離を稼ぐよりも、との判断だった。

ホテルは高知駅前に近く、30番奥の院の安楽寺から。30番善楽寺、土佐神社と廻って高知の札所は順調に進んだ。で、この夜の国民宿舎土佐。期待以上の見事な宿だった。

バイクなら駐車場の上まで上がって下さいと案内され、宿に入れば「まだ日のある内に露天風呂にどうぞ。いい景色ですよ」と指南してくれ、夕食では席に着くとすでに突き出し様のものが重ねて入っている。飲み物を頼んでつまんでいる間も、支配人やフロアのメンバーは目を配ってくれていて、追加で頼んだ土佐牛のステーキも地元の産の長太郎貝の刺身も美味しかった。

翌日の宿選び。支配人にどの辺がいいかを聞くと、宿毛くらいまでは行けると思うと言われた。たしかに好天ならそれは正解だったのだが、途中から降り出した雨が結構、厳しい状況にしてくれた。と、同時にうれしい宿との出会いも。


posted by 曲月斎 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 辺地遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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