2007年03月29日

鐵馬で駆けた四国八十八カ所#5/バイクのこと

今回、出発する前に、行き付けのバイク店で全部、整備をしてもらった。タイヤも履き替えてもらい、準備万端だった。それでもトラブルは相次いだ。
梨ノ峠P.jpg

大きな転倒や衝突は起こさなかったものの、細い山道での転倒は数度を数えた。

たとえば11番藤井寺から12番焼山寺に向かう梨ノ峠(国土地理院発行2万5千分の1地形図・川島)梨ノ峠や、

鶴峠(国土地理院発行2万5千分の1地形図・馬場)から20番鶴林寺に向かう細い山道。鶴峠

道には湿った杉の枯れ葉がいっぱい。ここはワゴンまでしか入れないのだが、道幅はほぼこのワゴン1台でいっぱい、という感じ。右のブラインドのカーブで飛び出してきたワゴンをなんとか交わしたものの、重心を失って右に転倒した。なかば立ちゴケ状態。ブレーキレバーが折れ、右のバックミラーは破損した。

また、この日はバイクの修理のために、到着の遅れを宿に連絡しようと路肩のドライブインに寄せたら、地面が大きくバンクしていて、サイドスタンドが効かずバランスを崩して転倒。レバーはUの字に曲がった。この日はいっぺんに都合2本のレバーを壊したことになるが、情けないことこの上ない。

普通は立ちゴケの時に右にこけるのだが、左にこけたのも1度。番外の65番三角寺奥の院の仙龍寺に詣でた時だ。かなりの急傾斜の路面。それでも軽自動車が上っていったのだから、大丈夫だろうとたかをくくったら、リアの積み荷が大きいのが計算外。前輪がグリップを失って倒さざるをえなかった。左のバックミラーをはめ込んでいる受け側のねじ山がダメになり、スピードメーターのケースが破損した。これだって、上り坂は中腰になって前輪加重、という基本を実行していたら防げた話だ。

あまり再三、こけた話をしていたら、知人に「今度は浄土宗でっか、それともキリシタンでっか」と言われる始末。体が少しずつライディングを思い出すまでは、そんな調子が続いた。もし、四国をバイクで回ろうと思うのなら、事前にカンを取り戻しておくことをお勧めする。というのはバイクで遍路といってもワインディングロードの連続となることを覚悟しておいた方がいいからだ。

ただ、トラブルの時に有効なのが荷造り用の布テープや針金。辺りの小枝を添え木にテープを無理矢理巻き付けてやれば、なんとかしのげる。それでも心配なら右のミラーとブレーキレバーは予備を持ち歩くしかない。

というのは、四国遍路の途次、徳島ならば阿南にあるバイクショップがたぶん最南端。次のショップは高知市内までないと思った方がいい。高知を過ぎると今度は宇和島辺りまで厳しい。都会に住んでいれば、ごく当たり前にあるバイク屋が、今やないのだ。扱っていても125ccまでというところが大半なのだ。

ただ、それでもどんな店でもクラフトマンシップを働かせてくれたのは嬉しかった。大げさに言えば、日本の技術力の底力、とでもいうか。徳島・阿南のバイク店ではブレーキレバーの予備はあったもののバックミラーが在庫なし。事故車から外してきて、取り付けてくれた。実用にはもちろん耐える。左のバックミラーのねじ山をなめさせてしまった件では香川・観音寺の量販店で、別のバイクの部品からネジ受けを探してきてくれ、汎用してその場をしのいでくれた。同じ香川・高瀬のショップでも、飛び込みの客でもいやな顔一つせず、純正ではないもののが、流用できる前輪ブレーキのパッドを見付け出してくれて交換をしてくれた店もあった。

どこでもバイクが好きだから、という空気が伝わってきたのがうれしかった。そして何より、いざという時の知恵を借りるために、馴染みのバイク屋が地元にあったこと。これが一番大きかった。


posted by 曲月斎 at 02:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 辺地遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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