2012年03月31日

第1日

早石炭をば積み果てつ……、というのは舞姫の書き出し。「をとこもすなる日記を……」とは六歌仙の紀貫之が遺した「土左日記」。
浅学菲才の身を重々に知りながら、土州に暮らす日々の始まればとて、曲学阿世の小身を羞じず、書き綴らんと、「土州日乗」の項目を立てることとしたり。
さても如何なる日々となるやら。

前任の西方への除目を承けて、土州に至る。家の鍵の引き継ぎは町内会の総代に托せりとのこととて、総代宅を訪ふ。良きひとがらにて、慣れぬ土地に歩む道しるべとも思ほゆ。この街の一番高き旅宿に荷を解く。眼下に広がるのは太平洋の大海原。その脇のNHKのローカルニュースでは、南海地震に備えてなるミニコーナーあり。津波は紀州沖が震源なら約10分ほどで岸まで到達するべし、高さは8公米にも及ぶべし、と。新たな住まいの海抜はおよそ5公米。ということで思い巡らしつつ、第一夜は更けぬ。
posted by 曲月斎 at 02:02| Comment(1) | TrackBack(0) | 土州日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
土州日乗,楽しみにしてます
Posted by inokori at 2012年04月12日 01:07
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