2011年12月17日

山本東次郎「祇園」

賑やかな曲だった。
縦糸は主人に祇園祭のたいこかつぎを頼まれた太郎冠者とそれを止める嫁。炎天下の重労働だから、やめるように言う妻。引き受けるなら離縁するといい、家を出て行く。

場面変わって祭り当日。
太鼓をかつがされた太郎冠者一行。藝尽くしを披露する。

式三番風の舞に、小袖曽我の相舞を連想させる三段ノ舞、神楽風の鈴ノ段もどき、さらに鞨鼓。
ここまでの藝尽くしが横糸。。

亭主の姿に女房が惚れ直す、というのが縦糸の結末。。

廃曲の復活というご多聞にもれず、ピントのスッキリしない構成が印象に残った。

あのやるせない太郎冠者の味は
東次郎ならではなのだけど。

まだ、工夫ができるかんじだった。

そういえば、今の祇園祭では、綾傘鉾と四条傘鉾と言われる太鼓を叩きながら棒踊りをする出しものが残っています、というか復活しています。それと、巡行の順番を記した籤改めの場面で、籤を示す側が仕舞を披露したり、所作があったり。ああいうのは、風流の気分というのは今でも残っているのでありますな。

あと、山本が補綴したこの狂言、茂山がやったら、京の町衆の気分が出るのかもしれないですな。
posted by 曲月斎 at 18:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 三間四方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうもありがとうございました。
こう言った作品は上演を重ねる程、洗練されていくものなので、再演の機会があれば良いのですけどね。
Posted by 壁生草 at 2011年12月17日 23:34
先日は中野に行けず、失礼しました。
でも、若手も山本らしい味わいを身につけていて、結構好感を持ちました。

小袖曽我風のの舞事って、爽やかにやるのは結構難しいもんですから。
Posted by 曲月斎 at 2011年12月18日 01:06
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック