2011年05月25日

「国鉄列車ダイヤ千一夜―語り継ぎたい鉄道輸送の史実」

再三の事故や事件が起こった組織ほど、その再発に懸命になるもんです。
その点で船舶と鉄道はミスの集大成みたいなものです。
逆の例が今回の原発といえるでしょう。
国鉄列車ダイヤ千一夜―語り継ぎたい鉄道輸送の史実 (交通新聞社新書) [単行本] / 猪口 信 (著); 交通新聞社 (刊)

手痛い犠牲を繰り返すうちに、限られた資源の中でどう鉄道輸送を安全に進め、大量に速く、旅客や荷物を移送するのかというテーマに取り組んだ人々の苦闘の歴史です。

勿論、コンピューターなんてなかった時代の。
線を引くだけの話なら面白くなかったかもしれません。山陽新幹線開業時に想定外の16分の遅れをどう解消するかの工夫や、各鉄道本部ごとの葛藤もあって興味深い。安芸の宮島で全国の担当者があつまって会議をしたというのも時代を感じさせる話です。

ファクスもなかった当時、列車の遅延や運休、臨時列車の増発、運休、貨物列車の運行や回送車の運行などなど、多彩な情報が指令から駅長へそして運転手や駅員にと伝わっていた時代、鉄道電報や鉄道電話が果たしていた役割、各指令が藝のように捌いていたサマを見ると。頭が下がります。

ただ、今日の経済優先の世の中にあって、消えていった急行列車や、時間のかかる長距離列車の復活はぜひ果たして欲しいことであります。かつての京都〜下関(山陰線経由)や新宿〜松本(中央線、篠ノ井線)列車は復活して欲しいですね。これは高齢化社会にニーズにも合っていると思うのですが。


posted by 曲月斎 at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑事雑用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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