2011年03月01日

2011年2月に観たDVD。

2月の鑑賞メーター
観たビデオの数:31本
観た鑑賞時間:3186分

椿三十郎<普及版> [DVD]椿三十郎<普及版> [DVD]
羅生門〜七人の侍〜蜘蛛巣城〜隠し砦の三悪人〜用心棒と続く黒沢映画の一つの系譜の集大成と言っていい。今の日本の映画にはこれらの埃っぽさと野太さが出せないのかも知れない。娯楽映画の極北にある1本だと思う。
鑑賞日:02月28日 監督:黒澤明
椿三十郎 通常盤 [DVD]椿三十郎 通常盤 [DVD]
オリジナル版のあるつらさ。イヤでも本編と見比べてしまう。主人公の厚みの差よりも、脇を固める人々、つまり本編でいう入江たか子とか伊藤雄之助とか、藤原釜足とか。そういう俳優陣の厚みの差の方がずっと気になった。ご覧になったら即、ビデオ屋に行ってオリジナル版をご覧になるのをお勧めする。
鑑賞日:02月28日 監督:
洲崎パラダイス 赤信号 [DVD]洲崎パラダイス 赤信号 [DVD]
新珠三千代、三橋達也の組み合わせで見せる東京版「夫婦善哉」かなぁ。今の洲崎(東陽町)の景色との変貌に驚くばかりだけど
鑑賞日:02月28日 監督:川島雄三
彼岸花 [DVD]彼岸花 [DVD]
まず女優が美しい。有馬稲子、山本富士子、久我美子、田中絹代。プラスアルファの浪花千栄子。第2:「桜井決別」をテーマに、戦争を挟んでどうにもならない時の流れを見せた最後に後味の良さ。滋味豊かな1本である。
鑑賞日:02月28日 監督:小津安二郎
墨東綺譚 [DVD]墨東綺譚 [DVD]
津川雅彦がいい。永井荷風という高等遊民の姿勢をうまく見せている。それとこの1作だけで消えたようなお雪役の隅田ユキの美しさはこの1本に記されただけでも値打ちがある。
鑑賞日:02月28日 監督:新藤兼人
お早よう [DVD]お早よう [DVD]
小津の映画では秀逸。日本の家屋は寒かった。隣近所と鼻をつき合わせる暮らしだった。それがイヤとなったら、今は「無縁社会」「孤族」という。なかなかに人間は扱いづらい生き物であり、中庸は難しい。
鑑賞日:02月28日 監督:小津安二郎
日本海大海戦 [DVD]日本海大海戦 [DVD]
こういう戦争物の映画が毎年夏に公開されていました。かつては。その映画を享受していた世代が消えるとともに、そういう映画は姿を消しました。ある意味において、その戦後の日本の戦争映画の山脈の最高峰にある1本といってもいいのかもしれません。
鑑賞日:02月28日 監督:丸山誠治
日本のいちばん長い日 [DVD]日本のいちばん長い日 [DVD]
出てくる女優は新珠美千代ただ1人。ともかく暑苦しい映画です。でも一夜明けた後の日本の開き直りぶりはご存じの通り。何でこんな手間をという問いに「これは大日本帝国のお葬式なんだから」と答える東郷茂徳の言葉がすべてでしょう。官僚機構という絶大な組織を停めるためにも手続きが必要だったのであります。
鑑賞日:02月28日 監督:岡本喜八
体育館ベイビー [DVD]体育館ベイビー [DVD]
これもまた、BL探求のために観た1本。でも焙じ茶の冷めたのを白湯で割ったみたいな、なんとも後味も残らないような1本。何で受けるのかがわからん。山なし、オチなし、意味なし、の意味は分かった気がする。
鑑賞日:02月28日 監督:
眼下の敵 [DVD]眼下の敵 [DVD]
ロバート・ミッチャムとクルト・ユーゲンスの魅力なのかなあ。Uボートと駆逐艦の戦いは実に知的でなおかつ正々堂々たるもの。戦争映画であることを忘れさせてくれるような内容です。何度観ても飽きない。この作が公開されて数年後。今度は「史上最大の作戦」が封切られるのですが、この時のキャストが結構出ている。それを見比べても面白い。ま、でもこれは南大西洋だから映画になったので、これが南太平洋だったら、こういう作品は成立しないんでしょうな。ハリウッドでは。
鑑賞日:02月28日 監督:
BOYS LOVEBOYS LOVE
どんな分野の作品が並んでいるのか、数本続けてみたけど、何に対して関心を持つ人間がこの映画を鑑賞するのか、いま一つ理解ができなかった。
鑑賞日:02月28日 監督:
彼女が水着にきがえたら彼女が水着にきがえたら
評価はどうあれ、1980年代末。世間がバブルと呼ばれた時代の佳き思い出であります。オフィスの机の上には灰皿こそあれ、パソコンは1台もなし。携帯もなし。人と人が話をきちんとしなければいけなかった時代を懐かしく思うのはなぜだろう?
鑑賞日:02月28日 監督:馬場康夫
スキトモスキトモ
なんじゃ、こりゃ。毒にも薬にもならない。蒸留水の水割り。
鑑賞日:02月28日 監督:三原光尋
点と線 [DVD]点と線 [DVD]
この映画の主人公はほかでもなく、山形勲と高峰美枝子である。悪役のアクがきついからこそ、多くの登場人物が出てきても、話がぶれない。もはや、時代考証が必要なような映画になっているのだが。例えば「安田寓」なんて表札。今時ないよね。
鑑賞日:02月28日 監督:小林恒夫
ゼロの焦点 [DVD]ゼロの焦点 [DVD]
この映画を横浜のジャック&ベティで観たとき、何て有馬稲子が美しいのだろうと思った。そしてDVDで見直すと、改めて有馬稲子、久我美子が美しい。今の女優さんにはない美しさが、この映画の魅力である。
鑑賞日:02月28日 監督:
天国と地獄 [DVD]天国と地獄 [DVD]
日本映画で1本、といえばこの映画かもしれない。物語の結末の半生加減を差し引いても、それ以外の展開が緻密。何度見返しても飽きることがない。それと子供のころの横浜の街が画像に覗く。郷愁もない交ぜに。
鑑賞日:02月27日 監督:黒澤明
七人の侍 [DVD]七人の侍 [DVD]
スクリーンで見たのが1991年。20年ぶりに観る。本当に「神は細部に宿る」という言葉の通りの1作。間然とする映像がどこにもない。やはり名作としかいいようがない。
鑑賞日:02月27日 監督:黒澤明
霜花店(サンファジョム) 運命、その愛 [DVD]霜花店(サンファジョム) 運命、その愛 [DVD]
男がゲイで、女性を抱けない。 「犬神家の一族」の陰のプロットですわな。犬神の場合には抱かせた男が穏健だったから話が次に進んだのですが、 この物語の場合には、抱かせておいて、後で嫉妬するのだからタチが悪い。虐殺のシーンが多く、血しぶきが飛ぶので本当にスプラッター。高麗風の直源氏物語の若紫ではないけど、ゲイの君主が好みの「小姓」を育て、世継問題の圧力が高まると王が小姓頭に妃である女性と交わることを命じる。2人がうまくいくと今度は嫉妬し、いとも簡単宮刑を命ずる。日本は去勢の技術なく宦官も宮刑もなかったのに安堵
鑑賞日:02月23日 監督:ユ・ハ
オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
やはり名作。昨今のCG作品にはない序盤の喧噪、よく見るとイスタンブール駅頭で襦袢のような着物を着て、髷を結った日本女性風の姿があったり、アフリカの王侯のような隊列があったり。本当に楽しい。一転、寝台車の中に舞台が移ると、緻密な構成。推理小説の王道を画像化すると、こういうことになるのだろう。配役も豪華。オールスターキャストである。どうでもいいことなのだけど、最後の雪の壁の中を列車が走り過ぎていくシーンはふと市川コンの横溝シリーズのラストを連想させる。市川の作にはこの作品の換骨奪胎が見えるのも面白い。
鑑賞日:02月14日 監督:シドニー・ルメット
ブエノスアイレス [DVD]ブエノスアイレス [DVD]
何かよく分からん。どうもテンポが合わない。
鑑賞日:02月11日 監督:ウォン・カーウァイ
陸軍中野学校 開戦前夜 [DVD]陸軍中野学校 開戦前夜 [DVD]
若い日の細川俊之、そして女間諜の小山明子。いいなぁ、若いって。筋ですか?みれば分かります。開戦前夜に東京を舞台に間諜合戦があったということです。
鑑賞日:02月09日 監督:井上昭
陸軍中野学校 密命 [DVD]陸軍中野学校 密命 [DVD]
東京を舞台に英国の間諜との闘争を描くのが本編。山形勲、内田朝雄、久米明と悪役を老獪な役をやらせたら、ピカ1揃いなのだけど。どうも高田美和の芝居が浮いてしまうんだな。野際陽子と一緒で、とてもきれいではあるのだけど。
鑑賞日:02月09日 監督:井上昭
陸軍中野学校 竜三号指令 [DVD]陸軍中野学校 竜三号指令 [DVD]
いよいよ冗漫。でもこういう怪しげな役の松村達雄、大楠(安田)道代、松尾嘉代となぜか、妙な存在感があるのだな。舞台は上海、重慶政府との和平交渉をするというのが話の筋。それが漏洩するのを防ごうというのが話のあらすじです。
鑑賞日:02月09日 監督:田中徳三
陸軍中野学校 雲一号指令 [DVD]陸軍中野学校 雲一号指令 [DVD]
何か、みるみるうちに、陳腐になっていくのが分かるような作品。神戸を舞台に大陸側からの女間諜と、主人公らが対決するという設定ですが。余計なことだけど、こういう憲兵隊員の造形とか、佐藤慶は上手かったなあ。
鑑賞日:02月09日 監督:森一生
陸軍中野学校 [DVD]陸軍中野学校 [DVD]
全部で5作あるこのシリーズ。やはり一番デキがいいのはこの第1作だろう。やはり市川雷蔵がいい男である。旧陸軍の間諜になった男が、家を許嫁を、次々と捨てて、一人前の間諜になっていく、という話。少し陰影のある男を演じさせたら、いい俳優ですな。雷蔵は。
鑑賞日:02月09日 監督:増村保造
おくりびと [DVD]おくりびと [DVD]
やはり、山崎努の藝が光る。僻目の眇目、なのだけど。現代版の「お葬式」(伊丹十三監督)であり、地方にも都市化、核家族化が及んでいるのを思う。
鑑賞日:02月07日 監督:滝田洋二郎
金環蝕金環蝕
全体として筋立てが陳腐。ダム建設に絡む政治資金捻出工作が話の根幹だが、どうも豪華な配役陣の演技の方が上で、切迫感が見えてこない気がする。宇野重吉、三國連太郎、西村晃……。日本の誇る怪優が素晴らしい。途中に出てくる赤坂界隈の家並みがなぜか懐かしく見える。
鑑賞日:02月05日 監督:山本薩夫
総長賭博総長賭博
あかん。高倉健主演の「博打打ち 総長賭博」と間違えた。どうも様子が違うとは思ったのだが。
鑑賞日:02月05日 監督:
八甲田山 特別愛蔵版 [DVD]八甲田山 特別愛蔵版 [DVD]
やっぱり面白い。軍という機構の中で、どう個が考えを示していくべきなのか。改めて考えてしまう。
鑑賞日:02月05日 監督:森谷司郎
霧の火-樺太・真岡郵便局に散った9人の乙女たち- [DVD]霧の火-樺太・真岡郵便局に散った9人の乙女たち- [DVD]
何とかこの話のテーマを今風にしたかった竹山洋なのだろうが、ちょっと仕掛けに無理がある気がする。テーマが散漫になってしまった。同工異曲の「氷雪の門」の方がまだすっきりとしている。
鑑賞日:02月05日 監督:
裏窓 [DVD]裏窓 [DVD]
何度観ても面白い。仕掛けがあちこちに伏せてあって、後の場面につながっていく、それを発見する楽しさ。やはり名画だ。
鑑賞日:02月05日 監督:アルフレッド・ヒッチコック

鑑賞メーター


【注】以上、何も今月に全部観たわけではないので念のため。そこまでヒマではないもので。matome_gimage_76936_1.jpg


posted by 曲月斎 at 02:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀幕緞帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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