2011年01月09日

「八甲田山」承前

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫) [文庫] / 新田 次郎 (著); 新潮社 (刊)以前に書いた「八甲田山」の話の続きである。

1)女優がきれいだ。
中でも白眉は秋吉久美子だろう。31連隊の宇樽部からの案内人役で出てくるのだが、実に雪の妖精のような姿である。今日の日本の女優にはない透明感がある。

2)地図、地図というけれど
この映画の中で「地図」という言葉が何度も出てくるのだが、旧陸地測量部発行の5万分の1地図「八甲田山」「十和田湖」「三本木(現図幅名十和田)」などの図歴を振り返ると、大正3年の測図とある。つまり地図のなかったエリアを平板測量して地図化したのは大正3年、発行されたのは同4年ということになる。
映画の中では墨版の地図が何度か出てくるのだけど、ではこの地図はどこが測量し発行したものだったのだろう。青森東部、青森西部でも測図は大正元年。利用した可能性があるのは伊能図などを元にした20万分の1輯成図だが、この縮尺で細かい地形を論じるのはほとんど無理がある。さて、どんな地図をつかっていたのだろう?

ということで、この映画に嵌った方のファンサイトもあるようだ。ま、いろいろなことを考えさせてくれる映画である。


posted by 曲月斎 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀幕緞帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。