2010年06月02日

「哲学的落語家!」


哲学的落語家!

哲学的落語家!

  • 作者: 平岡 正明
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/09/23
  • メディア: 単行本



有意義な1冊である。

主題は桂枝雀。
稀代のエンターテイナーだった。

その昔。
TBSの落語研究会で口演した「寝床」のビデオを毎晩、繰り返し見た覚えがある。まだビデオはソニーのベータ。何度も繰り返し見ているうちに赤茶けてきてしまった記憶がある。

で、そんな落語家。真正面から伐り結ぶとなれば、返り血を浴びざるをえないような存在だ。

師匠の桂米朝も最終的には統御しきれなくなった。もちろん5代目という無頼の存在も越えていた。

何でそんな存在にまで、育ってしまったのか。最後は自死したのだが、そこまで行き着かなくてはいけなかったのか。

平岡はドグラマグラの夢野久作、英語落語の口演の真意(他言語を使うことによる客観性も)、ありとあらゆる角度からの分析は楽しい。

枝雀をして「哲学的落語家」という表現は適切であろうし、1980年代初頭まで、大学のキャンパスで見えたアジビラにあった力ようなものに一脈通じるものがある。

ということで、枝雀の「茶漬け閻魔」のCDを探そうかな。


posted by 曲月斎 at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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