2009年08月25日

「観世華雪藝談」

hiroko2512-img450x600-1248846748l6xugp62179.jpgもうとうに絶版になっている藝談。観世華雪といってもピンと来る人はすくなかろう。

観世銕之丞家の3代前の当主で、明治から大正、昭和30年代まで活躍した。観世流と梅若流の観梅問題の時の当事者のひとりであり、観世帰参後は若い家元の後見役も務めた。

実直な人です。でも、カラに閉じこもっているだけではない。孫(というか弟の子)らが武智鉄二らの方に加わっても、能に戻ってくるのを見通していたかのような。能に対する自信と誇りがあったのでしょう。

藝談としては散漫のそしりを免れないけど、能楽全書の対談でも垣間見せている通り、昔の一六稽古(能の約250番の演目を1と6の日に順に稽古していくもの。梅若や西町観世では伝統的にこれを続けていた)の話など、確かに興味深いものがあります。

能は今、ちいさなブームと言われたり、各職分の脂がのっている時期でもあります。でもその一方で藝が荒れていると思う局面も多くなってきました。改めて先人の遺訓を振り返るのも悪くないと思います。


posted by 曲月斎 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 三間四方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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