2009年05月21日

国歌大観。

2009051912130001.jpg妄執なのだろうか。

まだ、国文学専攻の学生だったころに、この本の刊行は始まった。「国歌大観」である。
その昔、ともかくも和歌に番号を付けて読みを統一しようと刊行され始めたこの本。当初は正、続の2巻本だったのだが、この新装版の時には5巻10冊の計画だった。

1巻目に勅撰集、2巻目に私撰集(万葉集は私撰集だからこの巻に入る)、ってな具合に、私家集などなど続々と出て、5巻が出た時には「2期」と称してさらに5巻10冊が刊行されることになった。

刊行されます、といっても1冊が当時で3〜4万円のしろもの。ハイそうですかと買う訳にもいかず、6巻目で挫折していた。確か版元の角川書店に勤務していた先輩の伝手を頼って社員割引で購入してもらっていたのだが。

で時は流れる。遣うあてなどないだろう。でも、手元にない7〜10巻が気になっていた。で。思い切って買ってしまった。

古本で今、10巻20冊揃いで2巻分ほどの値段だった。要はこんな置き場所に困るような本は今ははやらないのである。しかし、基本図書。需要はある。国文学を志し、さっと和歌の一つも検索できるというのは実にいい。

手元に届いてそれで満足、なのかもしれない。もう20年越しの「胸のつかえ」だったのだから。しかし時代は流れた。CD版だと一発で検索も出来るし、便利に決まっているので、こちらは今も古書市場では30万円は堅い。でも手元に措いたという満足感は得られないだろうと思うのだが。無用の用だと独り言い訳をする。


posted by 曲月斎 at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 積本抛讀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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