2008年11月23日

「日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか」

日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか 撤退戦の研究 (知恵の森文庫)
「日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか 撤退戦の研究」

失敗を繰り返すことの多い自身を振り返る時、思わず手が出てしまった。

で、我が身とは無縁の1冊ではあったのだけど、中で「撤退戦」の話の部分が一番、内容が豊かであるように思った。

事が起きた時、それに一義的に対応するために人、もの、金を投入するのはだれしも思いつくことだ。瞬間的に対応できた次の瞬間から、どう収束させるのかの判断が始まる。

周囲を見回して、今撤退しても大丈夫か、補給、兵站は続けられるのか、解決までどのくらいの時間が必要なのか、どういう解決方法がいいのか……などなど、ことに対応すると同時に、判断を同時並行で進める必要があるのはいうまでもない。

この本で扱っているのは太平洋戦争、というか15年戦争での日本軍のありようが題材。今となってはあれこれと批判もすることはできるし、それについての論評も多い。でも、本質的なところは、この本で指摘しているように、撤退戦を考えていなかったことに尽きるのではないか。小さな敗北を懼れる余り、大きな敗北に迷い込んでしまう。厳に戒めなければいけないことだし、何も自分が聯合艦隊の司令長官でなくてもその判断の巧拙は同じだろうから。

ま、勧めはしないけど、☆1つ半。


posted by 曲月斎 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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