2012年01月11日

軍歌が培ったインフラ。

この前、読み終わった「歌謡曲から昭和を読む」で、軍歌が培ったインフラ、という言葉がありました。
なかにし礼は軍歌の流行で、日本国中、一つのコミュニティとしての一体感が醸成された、ということを言っているのであります。
確かに戦時中の軍歌の力は、時の情報伝達手段として台頭していたラジオの力もあって、大きなものがあったことは想像に難くない。
歌謡曲から「昭和」を読む (NHK出版新書 366) [新書] / なかにし 礼 (著); NHK出版 (刊)
ただ、もう一つ忘れてはいけないのは、文部省唱歌と言われる一群の楽曲です。

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3年続きのNHK制作にかかる「坂の上の雲」。書かれたのは1968年からです。
世は明治100年、と浮かれた時代。
今回の映像化でも、1969年制作の映画「日本海大海戦」と比べて、楽曲で「本歌取り」ができないんですね。
例えば、広瀬中佐であり、乃木大将とステッセル、であり。

チラとメロディーを流せば、饒舌な説明は不要だったのに、今はそうはいかない。久石譲が一生懸命、叙情的な曲を作らざるを得なかった。

そも、楽曲の命がはかなくなっているんでしょうな。

なかにしは、歌を共有するコミュニティが、県、市、学校と分散縮小し、今やクラブが単位となっていると見ています。
確かに。そうかもしれません。


posted by 曲月斎 at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 平々凡々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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