2010年09月19日

「藝の秘密」


芸の秘密 (角川選書)

芸の秘密 (角川選書)

  • 作者: 渡辺 保
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本



この筆者の本は総じて面白いのですが、この本は江戸時代の江戸、上方の歌舞伎役者の芸談から、エッセンスを取り出して、そのいわんとするところを説いているのです。

1人4ページほどでしょうか。
誰の芸談に載っていたのか、忘れてしまいましたが「見物が関心する藝というのはタバコ1服ほどの間のものだ」というのがありました。

一瞬のきらめきに、見物は心を奪われるものです。なかなかに性根のある言葉だと思いつつ、きょうも現場で、タバコを1服。

今時、四国八十八カ所の札所で、きちんと分煙しているかどうかの調査をするような御仁が出てきているご時世ですから、こんな比喩も不適切なのかもしれませんが。
実に枕頭に置いて楽しい1冊です。


posted by 曲月斎 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「だるま」堕落論。

生マトンのジンギスカンの草分けといえば「だるま」である。

こちらも店ももう何十年になるか。

ただ、今回、アレッと思ったことがあった。
マトンの肉汁が十二分に拭き取られていないのである。

マトンの肉は通常、パックされて配送される。それを捌いて供してくれるのだが、この際に入念に肉汁を拭き取ってしまわないと味が変になる。

ジンギスカン店をよくみるといい。きっとカウンターの中ではタオルで肉汁をぬぐい取り、さらには紙でくるんで肉汁を吸い取る。こんな作業をしているはずだ。

いくら繁盛しているからといって、こういう基礎的な作業は怠ってはいけない。

ちょうどきょうの夕刻、夏だけ札幌に在住する大先輩から「今どこ? 札幌? また、だるまか。でも、だるま、味が落ちたろ」という電話があった。お見通しの通り、ちょっと残念だったので、小言半分。
posted by 曲月斎 at 23:27| Comment(1) | TrackBack(0) | 鯨飲馬食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハッカ油。

今回の北海道への出張で、会いたいと思っていた知人に会えた。

彼とはもう30年以上の知り合いになる。何しろ、予備校の同窓生だから。
彼は祐天寺に下宿していて代々木の某大手予備校に通っていた。小生はその大船支店に通っていたのだが、私淑していた英語の講師の取り持ちもあって、知り合った仲だ。

今はSE関係の仕事をしているそうで、なかなかに忙しいらしい。メンテナンスなど、どうしても休みの日になるので、休日返上もままあるようだ。

そんな彼が金曜日にひょっこりと小生の現場にきてくれた。

「たぶん、歩いていれば見付かると思って」

面影は残っているものだ。

会ったのはもう10年ぶりぐらいになるか。

この夜も急の仕事が入って網走まで出かけるという。「本当は夕飯でも食べたかったんだけどね」と恐縮してくれるのがかえって申し訳ないくらい。

コーヒー1杯、2人で呑んで、しばし雑談。そして別れた。別れ際に「これ、お土産。スーッとするから」と差し出してくれたのはハッカ油の小瓶だった。

有朋自遠方來。不亦樂乎。
posted by 曲月斎 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 津々浦々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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