2008年09月01日

無財の七施

この前、東京に出掛ける時、電車の中で若いお遍路さんに逢った。菅笠をもっていたので分かった。同行二人、話しかける。

聞けば歩きで、徳島1番から土佐の27番神峯寺まで打ったらしい。正確には27番はあのまっ縦の坂の途中で帰りの電車の都合で引き返したよし。

それでもやはり何かを掴んで帰ってきたような口ぶりだった。

どうでもいいんだけど、「無財の七施」ってあるでしょ。曰く
眼施 慈眼施ともいい、優しいまなざしで接すること
和顔施 和顔悦色施ともいい、穏やかな顔つきで人や物に接する行為のこと
愛語施 言辞施ともいい、優しい言葉、思いやりのある態度で言葉を交わすこと
身施 捨身施ともいい、自分の身体で奉仕をすること、他のために尽くす気持ち。
心施 心慮施。他のために心をくばり、共に喜び共に悲しみ、自らのものと感じ取る
牀座施 競争相手にさえも自分の地位を譲って悔いなく過ごせること
房舎施 風や雨露をしのぐ所を与えること

遍路を巡った人間はこの和顔施を忘れてはいけないと思いましたな。どうしても話したいことは山のようにある旅であります。聞き手になってあげるのも大事な修行だし、大事な功徳であります。

この青年と分かれて改めて、お四国だよなあ、と思う次第であります。


posted by 曲月斎 at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 辺地遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」

「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」


筆者山本ケイイチは自衛隊上がりのプロトレーナーで、現在はコーチングを業とするエネックスなる会社をしており、そのブログはということになる。
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別に仕事ができる訳でも、バリバリと働こうというのでもないのでありますが、このところプール通いにはまっているのであります。

ご同業の方から勧められたのがきっかけ、ちょっと問題の多い公設民営の施設なもので、この際、じっくり視察をしようかと通い初めて、木乃伊取りになったようなもの。

この施設はただの温水プールではなく、海洋深層水を加熱して遣っているので、潮水であります。しょっぱい。プカッと浮くのには実に都合がいい。で、小生はこのプールに通い、せっせと水中ウォークをしている訳であります。

で、そんな折も折、出逢ったのがこの1冊。
要約すれば、クリック一つで何でも検索できるこのご時世に体づくりというのは一朝一夕にはいかず、本人の高い目的意識と精進が必要なわけで、その目的達成のために努力する過程とか、方法が仕事にも相通じるものがある、という話であります。
あとはパーソナルトレーナーとはどういうものか、とか体を鍛えると健全な精神は健全な肉体に宿るではないけど、精神的にもよろしい、というような話がくっついています。

確かに、体を動かし始めると、結構はまります。それが出っ張った腹が縮まなくても、それはそれで気持ちがいい。そういう時間を持つことは大事ではないかと思うのであります。

「私の人生頑固作法―高橋義孝エッセイ選」

その昔、高橋義孝が確かこんな趣旨を書いていた。「サラリーマンでもいい。謡の師匠の前に週に1度でも月に1度でも稽古を付けてもらう。音の上げ下げが口移しでやってもうまくいかない。もう仕事も何もかもうち捨てて、この音の上げ下げだけに没入してしまう。そんな時間を持つことが、謡を習う効用である」と。

謡なんぞというと、古めかしいようだが、筋トレでも同じことだろう。何もない時間、それが実は貴重なのだということ。それを今様の筋トレ話で展開しているのである。

面白くないかといえば、店頭でパラパラと読む位がちょうどいい内容。
posted by 曲月斎 at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「今宵踊らん 愛唱歌で踊ろう☆早春賦」

555x488-2008041100333.jpg珍盤、というべきか。ベートーベンの7番を探していて、見付けたCDである。

奥田宗宏とブルースカイ・ダンス・オーケストラの演奏で、
・春が来た/クイック・ステップ 
・早春賦/ルンバ
・椰子の実/タンゴ
・春の小川/サンバ
・十五夜お月さん/ルンバ
・荒城の月/スロー・フォックス・トロット
・茶摘/チャチャチャ
・アメフリ/ジャイブ
・海/ワルツ
・小さい秋みつけた/タンゴ
・赤とんぼ/ワルツ
・雪の降る町を/タンゴ
と言った具合に唱歌がダンス音楽に編曲してあるのである。

このシリーズでは演歌と歌謡曲で外に数枚がCD化されているのであるが、実に不思議な感じのCDであります。

故事をひもとけば、1911年の生まれで戦中戦後をビッグバンドひと筋に歩んだ御仁らしい。NHK開局時には放送用音楽を演奏する目的で結成され,自ら選出したNHKオールスターズを結成。渡辺貞夫、穐吉敏子、ジョージ川口、日野皓正、世良譲らが参加していたというのだから錚々たるものである。ちなみに斯界では「宮間利之とニューハード」と「原信夫とシャープスアンドフラッツ」を2大ビッグバンドというそうな。そんな話はさておき、不思議なもんです。美空ひばりのジャズボーカルがいい、というのと同じくらい、不思議な体験ができます。

ちなみにCDの番号はKTT−8205(CRC−1390)。もっとも東芝EMIという会社がもうないからどうなっているんだろうね。


posted by 曲月斎 at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 天象乃音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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