2008年09月23日

「戦後性風俗大系」

「戦後性風俗大系―わが女神たち」


元は週刊現代に連載されたものをまとめ、朝日出版社から刊行されたものが文庫化されたようである。
戦後の特殊慰安婦設備協会と称する進駐軍相手の慰安所の女性から始まって、ホテトルまで、春をひさいできた女性らの群像ルポである。風俗記者をやったり、写真屋をしたり、ストリップの小屋で働いたり。世間とは違う「ウチ」の人間としての視点と、記者としてのソトの視点と。そして女性を1人の人間として見る視点と。

そんな視点の物腰の低さがこの手の本にありがちな見下ろすような視点とは違うものを感じさせる。苦界といわれた時代はさて、今ではそんな意識はあるまい。そこまで時代は変わっても身を売る女性の何気ない言葉や仕草から本気の部分を描き出す腕前はさすが。記事に添えられている写真も世相をよく映していて、本牧のミツコの項など、確かにそんな風景があったよなあと思い出させてくれた部分大、であった。

文中でも、阿部定や、一条さゆり、浅草駒太夫、ミスサイゴンのモデルとなったマリなどなど、各女性のルポに先立つ「戦後性風俗史年表」と共に、時代や背景を理解させてくれる1冊である。
posted by 曲月斎 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月22日

高い、でも美味い。

ロイヤルハウスホールド 750ml 43度ロイヤルハウスホールド 750ml 43度


久し振りにこの酒を飲んだ。
大体、1杯2500円とか3000円とかという表示にひるむのではあるが、やっぱり呑んでみたいと、某ホテルのバーで頼んだ。

今、一部で流行のシングルモルトのような肩肘張った風情はなく、かといって軽い訳でもなし。ウイスキーというのはこういう味だったなあと思い出させてくれるような気分になる。

並行品が全盛のこのご時世にあっても未だに2万円を割ることはない。それもそのはず、この酒は英国国内では発売されておらず、飲む事のできる場所はバッキンガム宮殿と、スコットランドの西端・ヘブリディーズ諸島のハリス島にあるローデル・ホテルのバーの2カ所のみという伝説付き。昭和天皇が摂政時代に訪英した縁で日本国内では販売されているというのだが、さて本当の話なのだろうか。赤坂辺りのあやしげな店でも普通に供されているのを見ると、この伝説、にわかには信じがたくなる。

口上はさておき、やはり美味しかったとしか言いようがない。もちろんこんな高い酒です。1杯ですぐ切り上げました。
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「四国八十八ヵ所 カラー版―わたしの遍路旅」

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「四国八十八ヵ所 カラー版―わたしの遍路旅」


岩波新書では辰野和男に続いてのこのテーマの1冊。
読んでいて、四国を回っている時の気分に近かった。

筆者・石川文洋は高名な戦場カメラマン。05年にホーチミン市でベトナム戦争終結30周年の姿を見、自分のやってきた仕事、そして命を落としていった同僚らに思いを馳せ、この旅を思い立つ。札所では経本を手挟み、「南無大師遍照金剛」と3遍唱え、納札をするということを繰り返した。阿波、土佐、伊予、讃岐と分けて打った。途中心臓疾患で死線をさまよう体験を挟むこともした。

文章の合間合間に、戦場カメラマンらの点鬼簿が挟まる。この簡潔な回想が筆者の思いを巡らす姿に重なる。紙一重の差だった生死の境目、あるいは功名心、あるいは正義感。

「四国は死国だ」というと何か映画の題名のようだが、札所と札所の間の時間、考えることはもっぱらここまで歩いてきた人生の道程だ。そしてこの先のことだ。もっとも自分の場合はバイクで廻ったのでこけないように、道に迷わないようにと、必死だったとも言えるが。

四国遍路というと、札所がその中心にあるようだが、実はその道中こそ値打ちなのだということを改めて思い出させてくれる1冊だ。写真はもちろん美しいし、自分がどこかで見た景色に相違ない。

「何も考えない時間」ふと考える時間。もう一度、四国を回ってみたくなった。不思議とこの本でも、阿波、土佐ときて、伊予に入ると一気にペースが進むような気がする。走っていた時間の流れに似ていた。

そういえば、まだ自分の納経帳は高野山の部分の朱印を頂いていない。お礼参りはしてきたのだが。

楽しい1冊だった。

そういえば、お世話になった旅館が文中に何軒か出てきた。宿の方々はお元気だろうか。
posted by 曲月斎 at 02:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 辺地遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月15日

「ベートーヴェンの交響曲」

「ベートーヴェンの交響曲」


よくできた本、だと思う。
新進気鋭(といったら失礼か)の指揮者、金聖響がベートーヴェンの9曲の交響曲に就いて、今の所感、曲の来歴、指揮をしている上での心得など、腹蔵なく語っているのである。

最近のCD売り場に行って驚いたのだが、LP時代にはあれほど全盛を誇ったカラヤンが廉価盤である。フルトベングラーもバーンスタインもそう。トスカニーニなんて数えるほど。セル、ショルティ、ワルター、クリュイタンスなどなどに至ってはほとんど見掛けなくなっていた。

何でも、この本によると、こういう人々は老大家の時代の指揮者といわれるそうで、荘重に振ることが一つの価値であったのだが、原典に帰れというムーブメントや、作曲当時の楽団編成、奏法などに基づけば、ベートーヴェン自身が意図した音はこうだったはず、という解釈も成り立つ訳で、そういう一種のルネサンスが起きていたのだった。

ちなみに玉木によれば、最近小生が嵌っていた「7番」は誰が振っても名演に聞こえる曲だそうである。

でも、この1冊を読むと、スコア(総譜)が見てみたくなるから不思議な話。元番頭(この人は異才の人なのだが)が「最近、スコアが追えるようになりました」と言っていたが、確かにそんな楽しみ方もあるのかもしれない。

老大家の時代、最後の指揮者でもあるカルロス・クライバーの「7番」のDVDの話はまた機会があれば別稿で。

そう、一番大事なことを忘れていました。

この本ですばらしいのは「年譜」です。ベートーヴェンの生きた時代、世界では、あるいは日本ではどんなことが起きていたのかをつぶさに教えてくれます。時代の位相の中での音楽という視点を思い出させてくれる貴重な資料です。こういうのに手間を掛けた本、って好きやなぁ。
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素人カメラマンの跳梁跋扈

zen.jpgで、このお祭り。実に供え物が多種多彩。

米、塩、酒はもちろんのこと、稗、粟、黍、小豆、ヒシの実、栢の実、タニシ、カワニナ、鮎、スルメ、カジメ、アラメなどなど。この祭典は供え物が杉板に載せられて、次々と神前に供えられる訳です。

で、そんな祭りでありますから、素人カメラマンが群れる訳で、驚いたのはおばさんやおじさんがヤラセをすること。「もう一度歩いて」「そのまま目線を隣の人に」なんて言い出すのですから、恐ろしい限り。

スナップ写真なんて、自然な姿を写すから生き生きとするのに。赤の他人の祭りに乗り込んで来て、ポーズを付けるなんて信じられないことです。

ましてマナーの悪さ。平気で前は横切る、割り込む、神事の最中に社殿の前を突っ切る、神事の真ん中に飛び込んで行くなどなど。祭りに参列させてもらっているんだから、最低限のマナーってものがあるでしょうに。声を荒らげても仕方ないんだけどね。

この供えものの中には秋の実りということで松茸も入っているのですが、このエリアではもう松茸なんて生えないわけです。そこで氏子の衆は「スーパー行って買ってきただよ。国産なんて買えるわけない。もちろん中国産。でも見物の衆がどうせ真っ先に持って帰ってしまうんだから」とあきらめ顔でありました。

お下がりをいただくのはまだしも、それもマナーがあるはず。器は割る、握り飯など取り散らかしたまま。あれじゃ嫌になっちまう。

一眼レフを振り回す初老の方々は、マナーというものをもう一度再確認して欲しいものであります。
posted by 曲月斎 at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

芋の煮っころがし

oke.jpg
近所で秋祭りがありました。
本殿の脇、広庭の片隅に間瀬垣を結い回し、その中が若い衆の控え所になるのですが、その真ん中の桶の中を写したものがこの写真。

さて中身は何に見えるでしょう?

小生は唐辛子がまず目に付き、茶色いころころとした物体に、ニンニクのみそ漬けを連想した訳であります。

次に連想したのが梅干し。どうもこれも違う。さて何なんだろう、と思ったまま、祭典を見たわけであります。

結論からいうとサトイモとコンニャクの煮物、だったのであります。
聞けば、醬油と酒で炊くのだそうで、南蛮(唐辛子のこと)はもっと細かく刻んだ方が辛くておいしいそうであります。

で、「あれは何だったんですか?」「あら芋だよ。食べてみるけ」というわけでお裾分けに預かったのがこれ。

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食べて見ると微かに甘く、醬油の味がして、素朴な味わい。酒の肴には好適であります。

「もっと本当は辛くするんだけど、それじゃ酒が足りなくなるら」というご説明でありました。それでも、若い衆は酒を飲み、境内を練り回すうちにいよいよメートルも上がるという寸法。秋祭りの新しい味の発見でありました。
posted by 曲月斎 at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月14日

「O型自分の説明書」

「O型自分の説明書」


最初に断っておくが、小生は血液型占いとか、血液型に基づく性格診断などというものは信じていない。なぜなら、世の中の人間が4パターンに区別できるほど、単純ではないと思っているからである。まして、血液型を決める遺伝子に性格を決定する要素が乗っているなどということは因循姑息、曲学阿世の妄信なりと思っている。

でもつい買ってしまった本、である。だってどんなことが書いてあるのか、あれだけベストセラーになっているとなれば気になるのが人間でしょう。

で、結論からいえば、当たっているようで当たっていなくて、よくよく読んでいくとどちらの結論も併記してあるという仕掛けの本。ほほーっと思った次の瞬間、ちょっと違うかなと思い、またほほーっと思う。これの繰り返しである。

読むには読んだけど、玩味熟読するほどのものでもない。やはりどうでもいい本、であった、というのが結論。
posted by 曲月斎 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 積本抛讀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月09日

都市対抗野球大詰め。

折しも、社会人野球の都市対抗の決勝である。
野球というスポーツを見た時に、都市対抗は一つの頂点である。その面白さがある。
今年はごひいきのいくつかのうち、新日石エネオス(旧日本石油)が決勝に進出した。
となると、応援歌のダッシュ日石である。


同じ神奈川では東芝のコール東芝もあるわけで、日産自動車の世界の恋人、というのも捨てがたい。

ともあれ、昨今「ブラバン甲子園」みたいなCDが売れた実績もあるんだから、この手の社会人野球の応援歌ももっと日の目をみないものかね。きっと、高校野球では新風になると思うのだけど。

とあれ、明日の決勝ではかすかに聞こえるスタンドの音楽に気をつけてみて。
posted by 曲月斎 at 02:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 騙仕合傳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月08日

島田茶。

島田茶.jpg日本茶のペットボトルといってもピンからキリまであるものだが、これはピカ1だと思う。

あまり宣伝していないので、地元でも知っている向きは少ないのだが、茶葉がまず良心的。島田産の茶葉100%で、しかも1番茶のみ使用。
こうなってはまずいはずがない。

雰囲気だけの「藤枝かおり」などとは違い、本当においしいのであります。

ネットで検索すればまだ見付かるかも。お値打ちですよ。これは。
posted by 曲月斎 at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 美食飽食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

BGMの今

ベートーヴェン:交響曲全集

このところ、車の中の音楽はベートーヴェンの交響曲7番か8番になっている。
思いつきである。

この曲は実に景気がいい。大音量でかけていても軍艦行進曲のように、周囲の車からいぶかしげな視線を浴びることもない。

指揮者の金聖響が話した内容を玉木正之がまとめたこの本によると、
「ベートーヴェンの交響曲」

「世界最古のロック」と評した方がおわしたそうである。

今、メインで聞いているのはカラヤンが60年代に録音したもの。しかし物足りないと買ったのが、フルトベングラーの戦後の録音(レコードの時代は擬似ステレオなんてあったのだけど、今はどうなったのかな。あんな音源は)
フルトヴェングラー・ベートーヴェン交響曲全集


でも、何か物足りない。で、定番といわれるのがこれ。
ベートーヴェン:交響曲第5&7番

カルロス・クライバーという人の指揮である。もう物故して3年ほどかな。この人のお父さんはエーリッヒ・クライバーというやはり指揮者で、お正月の定番、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを始めたことで知られる。
親の七光りはさておき、こういう話をしていたら、元番頭が今時代はベネズエラだという。さて、どんな演奏なのか。お楽しみ、である。
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2008年09月05日

岩波書店の図書7月号

巻頭の「読む人・書く人・作る人」の欄で、「買っても読まない本」という題で、土屋賢二というお茶の水女子大の哲学の先生が小文を寄稿している。この文ほど、妄執を端的に書いた文章も珍しい。



正しくはHPをご覧いただきたい。備忘録代わりに、以下引用は残しておく。


追記
posted by 曲月斎 at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月01日

無財の七施

この前、東京に出掛ける時、電車の中で若いお遍路さんに逢った。菅笠をもっていたので分かった。同行二人、話しかける。

聞けば歩きで、徳島1番から土佐の27番神峯寺まで打ったらしい。正確には27番はあのまっ縦の坂の途中で帰りの電車の都合で引き返したよし。

それでもやはり何かを掴んで帰ってきたような口ぶりだった。

どうでもいいんだけど、「無財の七施」ってあるでしょ。曰く
眼施 慈眼施ともいい、優しいまなざしで接すること
和顔施 和顔悦色施ともいい、穏やかな顔つきで人や物に接する行為のこと
愛語施 言辞施ともいい、優しい言葉、思いやりのある態度で言葉を交わすこと
身施 捨身施ともいい、自分の身体で奉仕をすること、他のために尽くす気持ち。
心施 心慮施。他のために心をくばり、共に喜び共に悲しみ、自らのものと感じ取る
牀座施 競争相手にさえも自分の地位を譲って悔いなく過ごせること
房舎施 風や雨露をしのぐ所を与えること

遍路を巡った人間はこの和顔施を忘れてはいけないと思いましたな。どうしても話したいことは山のようにある旅であります。聞き手になってあげるのも大事な修行だし、大事な功徳であります。

この青年と分かれて改めて、お四国だよなあ、と思う次第であります。
posted by 曲月斎 at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 辺地遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」

「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」


筆者山本ケイイチは自衛隊上がりのプロトレーナーで、現在はコーチングを業とするエネックスなる会社をしており、そのブログはということになる。
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別に仕事ができる訳でも、バリバリと働こうというのでもないのでありますが、このところプール通いにはまっているのであります。

ご同業の方から勧められたのがきっかけ、ちょっと問題の多い公設民営の施設なもので、この際、じっくり視察をしようかと通い初めて、木乃伊取りになったようなもの。

この施設はただの温水プールではなく、海洋深層水を加熱して遣っているので、潮水であります。しょっぱい。プカッと浮くのには実に都合がいい。で、小生はこのプールに通い、せっせと水中ウォークをしている訳であります。

で、そんな折も折、出逢ったのがこの1冊。
要約すれば、クリック一つで何でも検索できるこのご時世に体づくりというのは一朝一夕にはいかず、本人の高い目的意識と精進が必要なわけで、その目的達成のために努力する過程とか、方法が仕事にも相通じるものがある、という話であります。
あとはパーソナルトレーナーとはどういうものか、とか体を鍛えると健全な精神は健全な肉体に宿るではないけど、精神的にもよろしい、というような話がくっついています。

確かに、体を動かし始めると、結構はまります。それが出っ張った腹が縮まなくても、それはそれで気持ちがいい。そういう時間を持つことは大事ではないかと思うのであります。

「私の人生頑固作法―高橋義孝エッセイ選」

その昔、高橋義孝が確かこんな趣旨を書いていた。「サラリーマンでもいい。謡の師匠の前に週に1度でも月に1度でも稽古を付けてもらう。音の上げ下げが口移しでやってもうまくいかない。もう仕事も何もかもうち捨てて、この音の上げ下げだけに没入してしまう。そんな時間を持つことが、謡を習う効用である」と。

謡なんぞというと、古めかしいようだが、筋トレでも同じことだろう。何もない時間、それが実は貴重なのだということ。それを今様の筋トレ話で展開しているのである。

面白くないかといえば、店頭でパラパラと読む位がちょうどいい内容。
posted by 曲月斎 at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「今宵踊らん 愛唱歌で踊ろう☆早春賦」

555x488-2008041100333.jpg珍盤、というべきか。ベートーベンの7番を探していて、見付けたCDである。

奥田宗宏とブルースカイ・ダンス・オーケストラの演奏で、
・春が来た/クイック・ステップ 
・早春賦/ルンバ
・椰子の実/タンゴ
・春の小川/サンバ
・十五夜お月さん/ルンバ
・荒城の月/スロー・フォックス・トロット
・茶摘/チャチャチャ
・アメフリ/ジャイブ
・海/ワルツ
・小さい秋みつけた/タンゴ
・赤とんぼ/ワルツ
・雪の降る町を/タンゴ
と言った具合に唱歌がダンス音楽に編曲してあるのである。

このシリーズでは演歌と歌謡曲で外に数枚がCD化されているのであるが、実に不思議な感じのCDであります。

故事をひもとけば、1911年の生まれで戦中戦後をビッグバンドひと筋に歩んだ御仁らしい。NHK開局時には放送用音楽を演奏する目的で結成され,自ら選出したNHKオールスターズを結成。渡辺貞夫、穐吉敏子、ジョージ川口、日野皓正、世良譲らが参加していたというのだから錚々たるものである。ちなみに斯界では「宮間利之とニューハード」と「原信夫とシャープスアンドフラッツ」を2大ビッグバンドというそうな。そんな話はさておき、不思議なもんです。美空ひばりのジャズボーカルがいい、というのと同じくらい、不思議な体験ができます。

ちなみにCDの番号はKTT−8205(CRC−1390)。もっとも東芝EMIという会社がもうないからどうなっているんだろうね。


posted by 曲月斎 at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 天象乃音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする