2008年06月25日

とうとう。

009l.jpg
とうとう、というか、ついに閉店が決まりました。

子供のころ、デパートといえばまず、野沢屋でした。
最上階にはお好み食堂があり、模擬店風のしつらえがしてあったと思います。天ぷら定食を食べたり、生まれて初めてビールを飲んだのもここでした(確か幼稚園くらいだったかな)。

今の商売で始めて外回りをしたのもこの店。国鉄の忘れ物即売会の話だったと思います。

ともかく、いつ閉店ということになっても不思議のない感じではありましたが、これでまた横浜から思い出の建物が消えることになります。

「入九」が社章、入るを九分に控えるという意味だったかな。今度帰ったら、お別れしてくることにします。
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2008年06月22日

「噺家の手ぬぐい」

「噺家の手ぬぐい」


紺屋の話が出たついでという訳ではないのだが、立川談春の「赤めだか」を元番頭さんから勧められて、買いに出掛けたら品切れで、代わりに目にとまったのがこの本。

小朝の弟子の五明楼玉の輔が、落協の芸人衆の協力で手ぬぐい図鑑を作ったという寸法。最初はまあアイデア勝負な本だと思ったのでありますが、そのコメントがいちいち書くだけでも大変な作業であると思い直した次第。

自分の名前を染め抜く人、漫画家に書いてもらった当人の図案を遣う人、あるいは江戸小紋から意匠を作る人などなど。洒落も入ってなかなかに面白い本であります。

でも、結局は自分で手ぬぐいを作りたくなってしまうんですけどね。何に遣う宛てもある訳じゃないんですけど。

高橋染物店さんに聞いたら、型代で1万5千円以上、あとは染め賃と布代です、とのことだったけどね。

ちなみにこの本の巻末には手ぬぐいの注文を受けてくれる業者さんの一覧も付いてます。あと後書きがふるっている。「2冊買って1冊はサイン帳にして下さい」って。落語の追っかけがいる昨今、そういうことも有りなのかしらん。
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Y市・魚河岸シャツ

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Y市では夏になると、魚河岸シャツが登場する。

その昔、魚河岸の衆が東京の築地の得意先から手ぬぐいを貰い、これをシャツに仕立てたのが始まりだという。この写真は豆絞りの手ぬぐいの面影を残した柄であります。

Y市ではこれがクールビズでありますが、隣町でも日中はどうも仕事着と言い張るのは無理があるような気分。でもY市なら何も問題はないのであります。

とまれ、こういうシャツでありますが、今年は正統派の高橋染物店で2枚購入しました。大漁旗作りが本業のお店ですが、この時期ともなると店先には既製のシャツが並びます。uogasi-ka.jpg

今年買ったのは真っ赤な地色で派手の一語に尽きるのですが、それはそれ。
もう夏は間近なのであります。

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Y市・かつ亭膳#2

katsu.jpg聳え立つように盛られた白飯。その麓に広がるルーの海。そしてカツが飯に寄りかかるようにならぶ。

何ともここのカツカレーは挑戦的である。

こういう飯の盛り方は、記憶にある限りでは今はなき早稲田にあったカナリアという店のスタミナライス(要は麻婆飯なのだが)以来ではないか。

崩しても崩しても山は消えない。でも、食べ終えた時に、満足感よりも先に征服感が頭の中をよぎるというのは不思議なものである。

写真はないけど、ランチのメニューにあるカツ丼も壮絶だ。何しろ蓋が閉まらないのである。蓋の上にカツを移動させ、それから箸で飯をかきこみ始める。こちらも満足感よりも達成感の方が先に立つ、不思議な店である。

食べた後、翌日になってもなお、もたれてしまうのは若さがそれだけなくなっているということに他なるまい。自重することも覚えなくては。
posted by 曲月斎 at 19:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 美食飽食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月19日

「へうげもの」

「へうげもの 1服」

「へうげもの 2服」

「へうげもの 3服」

「へうげもの 4服」

「へうげもの 5服」

「へうげもの 6服」

面白い漫画です。
17日夜、NHKのBSで勧めていたのですが、6巻まで買いそろえてみて確かに面白い。
主人公は古田織部。織田信長からの争乱の時代を主人公の視点で描いているんですが、実に荒唐無稽な部分と、妙にリアリスティックな部分が入り交じっていて、こういうのもまた「虚実皮膜の間」というべきでしょう。

TVでも指摘を受けていましたが、絵が「なにわ金融道」の青木雄二みたいに暑苦しいのですけど、それを補ってあまりある発想の豊かさと展開の妙。

長年、漫画は「ビッグコミック」だけと決めて来ましたが、この漫画は面白い。日本の漫画文化侮り難し、と思った次第。
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2008年06月14日

Y市・かつ亭膳

膳.jpg文字通り、トンカツやさんです。
仕事関係の人に教わりました。
曰く「ランチの時のお勧めはカツ丼ですね。蓋が閉まらないんだから。夜なら和風ロースカツかな」という甘言に乗ってしまったのであります。

品書きに「これだけ食ってみるか」みたいな、店主の挑発のように、各品にグラム数が書いてあるんですな。で、和風ロースカツは並が210グラム、上が410グラム。ランキングはサイズだけのようであります。

そこでむくむくと挑戦してやろうじゃないの、という気分に高揚してきまして、このところの節制ぶりはどこへやら。暴走する食欲に身を任せてしまったのであります。

写真のように、レタスの葉を敷いた皿の上に、巨大なロースカツ、その上にタマネギのスライス、そして大根おろしに刻んだ大葉、という具合に盛りつけられております。別に生野菜としてキャベツの千切りと茄子の味噌煮、お新香に豚汁風わかめのみそ汁が付いているわけで、本体部分にはポン酢を掛けてワシワシと食べていくわけです。

飯を1杯食い終えてなお3切れ半。「お代わり」というと、「今、炊いていますので少しお待ちください」。何を、この飯時に飯を切らすとはトンカツやの風上にも置けぬと思いつつ、結局待って、残り3切れ半で1膳。

ああ、食ってしまったという後悔と悔悟の念が沸々とわき起こるのを禁じ得なかったのであります。

かつ亭膳:Y市三ケ名954。電話は自分で調べて下さい。R150号から露地を入ってすぐです。
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2008年06月11日

「小説日本芸譚」

410110901X.jpg「小説日本芸譚」 (新潮文庫)


正直のところ、飽きました。
松本清張独特の、読みの深さみたいなものを期待していたのですが、構成が類型的。
日本美術史に燦然と輝く芸術家十人が、血の通った人間として甦る−−というのが売り文句なのですが、どうも話の展開として、素直さに欠けるですな。

「栄華を極めながらも、滲み出る不安、嫉妬、苛立ち、そして虚しさ―美を追い求める者たちが煩悩に囚われる禍々しい姿を描く、異色の歴史短編小説十編」
という文句に惹かれるかどうか。

正直のところ、数編読んだところで、作者の僻み根性みたいなのがにじみ出てきて、嫌になってしまいました。

以上。
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2008年06月09日

梅干しを漬ける

今年は梅干しを漬けた。
5月の半ばに、島田の伊太から小梅が出てきた時に、やってみるかと漬け込んだ。

最近の既製品の梅干しは減塩とか言って、正直のところおいしくないし酸っぱくない。酸っぱくないのを梅干しというのは如何なものかと思う。

で、買ってきたのが小梅8キロ。で、塩は最近は10%台と教える本が多いが、昔通りに3割と思ったけど、しょっぱくなりすぎるのも困るので、2割5分見当にした。

一晩、段ボールで寝かせて色づいてから、へたを取り除き、水洗いして焼酎で雪いで瓶の中へ。梅×塩×梅×塩を繰り返して、2・5キロの重しを載せて早3週間というところ。

白梅酢が上がって、落としぶたの間から浮かんできた小梅を囓ってみると、もう一人前の梅干しの味。ちょっと果物風ではあるけれど。

これからどうするか、まだ思案中だ。
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「若鶏の蒸し焼き」焼津・石原商店

DSC00600k-.jpgDSC00580k-.jpgこのところ、店の前を通るたびに気になっていたのであります。
「若鶏の蒸し焼きって?」。ちらと横目で観ると、蒸し焼き鶏しか売っている気配なし。地元民に聞くと「昔風のグリルですよ。こどもの頃は、金がないんで、プールの帰りはネックを買ってせせって食べてましたね」という。

ならばと乗り込んでみると、やはり美味そうである。
食べると、タレの味に甘みがなく、醬油本位なのがうれしい。昔懐かしい、鶏のモモ(レッグですな)は270円、ロールも270円。
串は1本100円。焼津の荒祭りのころは大忙しだそうで。

石原商店さん。火曜日が定休で、売れ切れ次第閉店です。電話は054−628−4629
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2008年06月08日

志太の酒比べ

taru.jpgこのエリアには蔵元さんが6軒あります。
一部のコアなファンを誇る、磯自慢や初亀。そして若竹(と言うより女なかせ、とか鬼ごろし、というサブタイトルの方が売れているかも)。
それ以外にも、独自の酒を造っている蔵元さんばかりです。

その新酒の試飲会があり、入り口にはその薦被りが山に。昔はもっと蔵元さんがあったそうですが、今はこの6軒がそれぞれに腕を競っています。ちなみに余り、よその酒は飲まないそうではありますが。


で、私の好みは「初亀」です。美味いよ。
posted by 曲月斎 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 津々浦々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「心理諜報戦」

「心理諜報戦」ちくま新書
元公安調査庁のお役人さんが書いた本。そういう世界、というか、人間心理というのは操られているものだなあ、というのが率直な感想。

いくつか、気になった部分を。チャルディーニの「影響力の武器」から。
・機械的反応 同じ宝石でも高い値札にした方が売れる。
・コントラストの原理 2番目に提示されたものが最初に提示されたものとかなり異なる場合、実際以上に差があると感じる。
・返報性 他人から恩恵を受けた場合、似たような形でお返しをしなくてはならぬという強迫観念。
・コミットメントと一貫性 馬券を買った直後は買う前よりも自分の掛けた馬の勝つ可能性を高く観てしまう。いったん、コミットすると一貫した行動をとるように圧力がかかる。
・社会的照明の原理 他人が何を正しいと考えているかに基づいて物事を正しいかどうか判断する。
・好意 好意を持っている人から頼まれると承諾してしまう。
・権威 権威あるものに盲目的に服従する傾向。

CIA欺瞞工作プログラム
・マクグルーダーの原則(敵がすでに抱いている信念を操作した方が、虚偽の証拠を示して変えるより容易)
・調節の信念 少しずつ情報を提示して敵の認知を操作した方が容易。
・真実の利用 事実に関する情報のあいまいさを少なくすればより敵に影響力を与える
・フィードバックのメカニズム 認知操作に対する反応の情報を得るルートは大切。
・猿の手 欺瞞工作や反射制御と同様、認知操作の場合、望まない副作用の兆候は探知することが肝要。

などなど。悪宣伝を先に打たれるとそれを打ち消すのに倍以上の労力がかかるという例はつい最近、現実に見せつけられたけどね。

こういう世界もあるんですな。
posted by 曲月斎 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

F市・蛍狩り

hotaru.jpgF市というか、この辺りは水に恵まれたエリアで、少し山あいに入れば、この時期は蛍が舞っているところがあります。
そんなところの一つ、F市のある地区です。
見た目には乱舞しているように見えるのですけど、写真はなかなか。
これで30秒露光で増感してます。

もういちど、撮り直しにいかないと。

でも、面白かったのはマムシの話。
蛍の飛び交うようなところはしめったヤブなわけで、そういう場所はマムシにとっても格好のすみか。夜行性なので蛍が飛ぶ頃にはお出ましになっているそうです。「蛍とマムシの目を間違えたってしらないよ。マムシの目は蛍みたいに本当に光るんだから」とは地元の方の話。蛍に気をとられて道を外れる見物客にあわてて声を掛けていましたが……。
posted by 曲月斎 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

くいだおれ太郎。

bunraku01.jpgbunraku02.jpg大阪・道頓堀のくいだおれ。
思い返してみたが、1回入ったことがあるだけ。前は何度通ったことか分からないけど。
その1回は、確か夏の甲子園の後。
「のんびりできて何でもあるところがええやろ」と連れていかれたのであります。
確か、座敷で何か和食のコースを食べたような気がします。まだ、日が高いうちでしたけど。

もう1度行く、機会があるかな。閉店までに。
そういえば、文楽式人形に、くいだおれ太郎がなったそうで、寿式三番叟を踊ったとか。こういうことをするのが大阪っぽくてよろしいな。
posted by 曲月斎 at 23:13| Comment(1) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月06日

「わたしの普段着」

「わたしの普段着」


吉村昭の随筆集。「私の普段着」ではなく「わたしの普段着」と仮名で開く辺りに、まずもって作者の姿勢が覗く。
偉ぶったところがなく、かといってこびるでもなく、自然体で背筋が伸びた(ちょっと肩がゆがんでいた気もする。結核の治療で肋骨を切っておられた影響だろうか)姿を思い出す。

読んでいて、自分の作品の取材に行った時の話、取材からこぼれた話、また転じて興味の広がった話などなど。ある素材は小説になり、またある素材は随筆になる。どこかで吉村昭という人物の中で、同じく筆を執るにしても方向が定まっていくのだろうけれど、そこが妙味なのかもしれない。

何気なく身辺を綴った文章も、一番出汁の吸い物みたいに、色が付いているわけでもないけど、啜り終えた時に何か味わいが残る。こういう文章は一生書けないだろう。

でも、この人の随筆は読んでいて、読後感がいい。
posted by 曲月斎 at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「三国一朗の世界―あるマルチ放送タレントの昭和史」

「三国一朗の世界―あるマルチ放送タレントの昭和史」


三國一朗といっても、知っているといえるのはもう50歳前後の人までだろう。ラジオ草創期から活躍し、アナウンサー、司会者、コメディアン、俳優、編集者、そして歴史家として活躍した人物である。東大で社会学を学び、応召。帰還後はアサヒビールの宣伝マンとしてはたらき始め、その業務命令で放送界にも首を突っ込む。DJの草分けであり、白痴番組の司会もするという守備範囲の広さ。その最晩年の仕事、「私の昭和史」と岩波新書の「戦中用語集」がこの人の本分として行き着いた仕事であるという分析はある意味、正しいだろう。

同じような評伝として、先頃死去が公表された志村正順の評伝がある。
「志村正順のラジオ・デイズ」

この1冊の方が奥行きがあった記憶があるが、それにしても、私よりも若い筆者が、よくぞここまで調べ上げたと思う。同時代に生きた人間なら書ける部分もあるが、彼は盛りを過ぎたころが記憶の範囲だろう。

惜しむらくは。正直のところ、当時の台本や資料を探るのに手一杯で、そこから掘り下げる作業に浅い。それとある意味で帰結点が見えての執筆である。そういう風に解釈を重ねているような気がする。キーは三國一朗に向かって松本清張が「あんた、今こんなことやっているの」と何気なく吐いた一言だろう。ここにこの作者の書きたいことが収斂されている。とあれ、地味なよくこういう本が世に出たものだと思う。
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「中世の東海道をゆく―京から鎌倉へ、旅路の風景」

「中世の東海道をゆく―京から鎌倉へ、旅路の風景」


中公新書のとても面白い本です。国文学者なら、こういう具合には文章は進みますまい。そして、。学問というものが如何に有機的に結びつけたら面白い結果が出せるのか、という見本みたいな本です。

弘安3(1280)年11月、飛鳥井雅有という貴族が東海道を京から鎌倉へと下っていったわけですが、その旅日記を元に、中世の東海道の風景を探ってみよう、というのがこの本の趣旨であります。
いきなり、名古屋辺りの鳴海潟という干潟を横断する話になるのですが、ここで日記に潮が引くのを待つ宴会をした、というんですな。そこで日付をユリウス暦に直し、タイドグラフ(潮見表)を引っ張り出して、その記述が正確なのかどうかを考える、というような手法であります。このタイドグラフを使うのは、東海道の難所と言われた薩土垂峠越え(富士山をバックに東海道線、東名、国道1号と並んでいる風景は見た記憶があるでせう)になるんですが、未明というか午前2時に宿を出たという記述があって、これまた海沿いの道を辿るにはこの時間帯しかなかったなんて考察が出てくるとなるほど、と思ってしまうのであります。
さらに、木曽三川(揖斐川、長良川、木曽川)の辺りも、当時はデルタ地帯でありますから、川の流路が変わっている訳で、日記にあるどの川がどの川に当たるのかなど、近くの記録を博索して比定していく作業はなにかパズルを解いているような感じであります。
また、浜名湖が今は汽水湖ですけど、当時は淡水湖ではなかったかという考察や、大井川(今住んでいる辺りですな)の地形が網の目のように流れが分かれていたという話など、本当にフムフムと思ってしまうのであります。
考古学の発掘結果、地震学による隆起の分析、あるいは自然地理の地形図からの分析とあらゆるテクニックを使って、話を進めていくのは一編の推理小説のようでもあります。

人文地理という学問に入るのかも知れないのですが、この時代から近世の江戸時代に入るとまた風景が一変していくのはまた興味深いです。

おしむらくは。もっと地形図を挿入して欲しかったですな。どうせ複製してもタダなのだから。風景を振り返るのなら、地形図くらい雄弁に物語るものはないのですから。

でも、800円ならお値打ち、です。
posted by 曲月斎 at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月04日

「文学鶴亀」

「文学鶴亀」

久し振りに文章を読んでいて楽しくなる1冊だった。
というのは、何が原因なのか分析はしきれないけれども、調子がいい。
文章を読んでいて、自分の考えていることと、作者の書きたいことの調子が合わないと、読んでいても落ち着きが悪いものだが、この本はそういうことがない。

筆者は編集者であり、全集ものの年譜や解説、などを書くことの第一人者だという。芝居もよく見に行っている。話題は国語辞典の話から、朗読CDのあれこれ、江戸弁の話、書評などなど、多岐にわたる。でもどの部分を読んでいても楽しい。

この本で取り上げている本をつい買いたくなってしまうのが一番の難点だろうか。久保田万太郎や里見弓享など、日頃は接する機会のない作家の文章を取り上げているのも新鮮。万太郎は俳句は見ているけど、劇の台詞が実に上手いのに改めて驚いた。

お勧めの1冊。
posted by 曲月斎 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本郵便の不親切……。

知人からDVDを送ってもらったのですが、郵便局に取りに行くのをかまけているうちに、発送もとに送り返されてしまいました。

地元の集配局のF局は、駐車場が狭くて、あまり近付きたくない場所にあります。腰が重くなってしまった次第。送ってくれた知人には申し訳ないことをしました。

ただ。日本郵便でサービスが悪くないですか?
窓口の受け取りは午後8時まで(横浜に住んでいたころは24時間OKだったのに)。再配達の依頼も日中だけで、夜届けて欲しいと頼むのも早めにしなくてはいけません。文句を言っても仕方ないんだけど、会社を分割したせいか、窓口の対応がすごく悪くなった気もするし。

ヤマト運輸や佐川急便なんかだと、ここまで「配ってやっているんだ」的なイメージがないんだけどね。

ともかくも、知人には迷惑を掛けてしまいました。
posted by 曲月斎 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 身辺雑事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月03日

ジムニーシエラのその後

ga_f2.jpgジムニーシエラを愛車にしてもう1年余が過ぎた。
走行距離は2万を超し、実に順調である。

最初のころはあれこれとやっていたけど、乗り慣れてくると実にいい。
大抵の山道もあぜ道もくそくらえで、乗りこなせてしまうのがありがたい(カーステレオで何を鳴り響かせているのかは内緒)

まず、坂道を苦にしない車です。大抵のところはのぼってしまうし、下りてしまう。これがいい。
2番目に切り返しが楽である。車長が短いので、林道とか路肩が厳しいところでも苦にならない。
3番目にそこそこ走る。高速を走っていても、そうストレスになるほどではない。いつか代車で来た普通のジムニーはとんでもないと思い知らされた。

という訳で、1年余経って、この車を勧めてくれた友人に改めて感謝。友人の言いつけ通り、2000キロに1度はオイル交換をし、丁寧に乗っています。
posted by 曲月斎 at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月01日

年に1度のお祭りだから

競馬記者は、その年のダービーの勝ち馬で、年度を実感するそうであります。
で、年に1度のお祭りのようなレースですから。
不肖の予想を。
2−3−4−18。18を軸に馬連で。以上。
posted by 曲月斎 at 13:02| Comment(1) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする