2008年03月28日

慶寿寺の枝垂桜

sidare.jpgS市の慶寿寺には枝垂桜がある。

樹齢340年余りというから、相当の老木だ。かつて主だった幹はすでに朽ちて折れ、崖の上に張り出した脇の枝が今は主役。それもかなり内部は空洞化が進んでいるようで、何かあやういようなバランスの上で見せている花の美しさだ。

万一に備えて、すでに3代目の桜は用意されているのだが、やはり年月を経た幹に咲く花は、同じ桜の枝分かれと分かっていても風格が違うような気がするのはひが目だろうか。


posted by 曲月斎 at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カタクリとワラビ

warabi.jpgS市のM公園にカタクリの花を見にいった。

木陰の斜面にカタクリの花が点々と咲いていた。カタクリの花を見るのはもう何年ぶりになるだろう。ふと目をヨコにやると、ワラビだかゼンマイだかの芽も吹いていた。

文楽の愛宕山には、ワラビのことを詠った狂歌が出てきた記憶があるけど、ここも旧東海道の難所、小夜の中山に近い崖の藪。近所に浄化槽がある所為か、香り高いのが少々の難点である。
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「歌仙の愉しみ」

4004311217.jpg「歌仙の愉しみ」

丸谷才一、大岡信、岡野弘彦の3人が巻いた歌仙集。というか、自注歌仙集。
連句については先にも書いたけど、575の発句から始まって77と受け、また575とつないでいく詩形の文学。座興を重んじるから、その才気煥発な、当意即妙なことが求められる。

本当の意味での俳諧の姿を示すものだと思うけど、こんな3人がそろっているのが羨ましいだろう、と言われているような気もして、少し癪にもなる。

自分の経験を昇華させる岡野弘彦、作家ならではのストーリーテラーぶりを発揮する丸谷、そして「折々のうた」を長期連載した大岡ならではの自身の知識と経験と想像力に裏打ちされた世界。それぞれに持ち味が生きての世界である。

きっと芭蕉とかも、こんな風に遊んでいたんじゃないかな、と思うくらい。月刊誌「図書」に連載されていたものが多いようだが、それはそれで楽しい。
posted by 曲月斎 at 01:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「唱歌と国語 明治近代化の装置」

「唱歌と国語 明治近代化の装置」


何でもないことのように思っているけど、国文法というのは実は明治になってから考え出されたものだということ。そしてそれは日本語という母語を知識階級の限られた人のものから、一般化するために必要だったということ。そして、その国語教育と同時並行で進められた唱歌の教育がその大きな役割を同時に担っていたということ。

音楽と国語という全く無関係に見えるものが初等教育の中で大きな関連をもっていたという指摘は新鮮だった。

確かに内容は硬くで読みにくいものだけど、その本で取り上げている内容は示唆に富んで、日本という国が明治という時代にイッキに、あるいは加速的に知識レベルを向上させたというのがよく分かる1冊だ。

明治天皇が短歌を量産したという話はあるが、ともかく明治時代の人は多作だったのだ。何にせよ。
posted by 曲月斎 at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月17日

オリエンタル肉味噌カレー

pr_nagoya_006.jpg
オリエンタルカレーというと、ある年代から上の方には、日曜午後の買い物番組を思い出すことでありましょう。夢路いとし喜美こいしのコンビが司会をしていたあの番組であります。

で、関東地方でもこのころはオリエンタルカレーというのを見掛けたのですが、当今はすっかり名古屋のローカルブランドになりました。

で、今住んでいる辺りは名古屋にもほど近く、こういう製品が入ってくるのかも知れません。

ともかく、スーパーで「本日限り」の特売(こういうのにはちょっと弱いですな)を見掛けて、買ってしまったので食べたのですが、結構美味いですな。豆味噌で炒めた三河地鶏というのも泣かせる取り合わせですが、味噌がなくては夜も日も明けぬ名古屋ならではの味。もし見掛けたら、買ってみるのも一興だと思いますよ。レトルト食品も進化したものです。

で、オリエンタルカレーのHPはこちら。
posted by 曲月斎 at 08:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 鯨飲馬食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

先達他界。

夜になって訃報が入った。
ここ数年は介護施設に入っているとのことで、見舞いも遠慮していたのだが、他界したそうだ。享年74歳かな。何でも遺言で葬儀終了まで一切、他言無用とのことだったそうだ。

その魁偉な風貌と物言いでキライな人も多かったと思うけど、背筋だけはピシッと通っていたすてきな人だった。

定年した後は、好きな高校野球の押しかけコーチをしたり、悠々自適の生活をしていたように聞いていたがその時間はあまり長くはなかったようだ。

あんな記者はもう出現することはないし、出現する余裕も会社は与えてくれはしないだろう。

S先輩、安らかに。選抜大会が終わった後、偲ぶ会が催されるそうだ。
posted by 曲月斎 at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 身辺雑事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月16日

SPAM!!

041160_1.jpgスパム、である。

スパムでも、ホットスパムである。これが近所で売っていない。
スパムなんてと思っていたが、これが実に便利でいい。

簡単に食べられるし、保存にも適しているし、スライスしてトーストに載せてもいいし、卵焼きに添えてもいいし、ラーメンに入れてもいい。
ともかく簡単で便利である。

まして、世紀的な朝鮮料理の「部隊チゲ」にはスパムは欠かせない。

そんなスパムがやっと見付かった。結構、高いのだが、存外に安価で手に入った。それに何より、驚いたのが、スパムのサイト

ノベルティグッズがすごい。Tシャツにパーカーくらいは当たり前、フライフィッシングの疑似餌から、ボールまで何でもそろっている感じ。ネクタイなんか少しキュートだ。

アメリカ人には忘れられない故郷の味なのだろう。でも確かにスパムは美味い。
posted by 曲月斎 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 鯨飲馬食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月10日

「ちりとてちん」

a_1920.jpg今の朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」。
最初は見ていなかったのでありますが、なかなかに出来がいい。このところ、土曜日の衛星放送でまとめて放送するのを見るのが習慣になっています。
何が出来がいいかというと、細かい細工があって、後の筋のために伏せてある仕掛けになっていて、それが結構分かると面白い。

ああ、こんな仕掛けしているな、と見えるのが面白いんですな。自分が考えていた筋と違う方向に行くことが多いんですけど。

あと、若い役者の遣い方が上手い。キャラクターを上手くはめ込んでいる気がします。主役の子も「スイングガールズ」に出ていたんですけど、こういう活かし方をするか、とNHKのドラマ制作の腕も少し見直したりするのであります。

残り3週。どう大団円まで持って行きますか。ちなみにこの作品で77作目。記憶の中をたどると、4作目くらいからぼんやりと記憶にあります。見なくても影響はあるもんですな、NHKの朝ドラは。
posted by 曲月斎 at 01:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀幕緞帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

車で回るのならば。

IMG_1566.jpg四国は去年、400ccのバイクで巡った。
車に比べて機動性はあったけど、やはり雨が辛い。濡れるのも修行のうちとはいえ、歩き遍路で回れる方のように、時間に余裕がないのだから仕方ないと割り切ったのだが。

今、自動車を運転するようになって、愛車で回ったらさぞな軽快だったろうと思う。自分の今の愛車はジムニーシエラ。この車なら、大抵の阿波の狭い峠道も大丈夫だし、急勾配も平気だ。

そういえば、車で回っている方で、軽トラックで動いている方がいた。確かにあの選択は正解だったと思う。

マイカーで遍路を、と考えている方。本当はジムニーみたいな小型の4駆が一番だと思うけど、2番手に軽トラックという選択も悪くない気がする。軽トラックなら捨身ケ岳も、仙龍寺の坂も上っていくのは苦になるまい。
posted by 曲月斎 at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 辺地遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月09日

きょうのM新聞の書評欄

M新聞の書評欄には「好きなもの」というコーナーがあり、9日付は料理研究家の辰巳芳子だった。
「上質な時間」が生きていく上で必要と述べた上で、

人はそれぞれ、自分のお守りをしながら生きていかねばなりません。私は疲れを感じたら、海へ行って浜に寝そべり、波の差し引きに息を合わせます。すると「命を与えられ、今ここにいる自分」への肯定感が体に満ちてくる。
「波の力を借りた瞑想」という意味で、私はこれを「波禅」と呼んでいます。自然に見出した呼吸法ですが、解剖学者の故・三木成夫さんも著書を通して「ほら、良いだろう」と言ってくださった。不思議なことに一人ひとり、波長の合う浜が違うようですね。ぜひ皆さんも、ご自分の浜をお探しください。波のリズムに身を任せる時間は遠回りなようでいて、真理にたどり着く切り札です。

って書いていました。確かにそうであります。サーファーというのも口幅ったい者ですけど、和田浦の浜での時間は確かにそうだったなあ、と思うばかりであります。
posted by 曲月斎 at 20:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 波涛千里 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月08日

気が付けば1年。

ブログを読み返してみると、ちょうど去年の今日は室戸でした。
23番薬王寺から番外鯖大師を打って、室戸まで。
何か今の日々を振り返ってみると、四国で捨ててきたものがあったのが支えになっている気がします。

そしてもし、2度目に行く機会があれば、また違った感慨を持つことでしょう。去年と今年。車を運転するようになりました。去年はバイクで四国を1周したのだけど。

今、杉の木立の中の道を走っていたりすると、去年のあの四国を思い出します。今度はさて、どういう風に遍路をできるのでしょうか。
posted by 曲月斎 at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 辺地遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月06日

「日本詞華集」

「日本詞華集」


国文学の世界では、時代を超えての名詩撰というようなジャンルはあまり編まれてこなかったように思う。

日本の通史ですから、満足にない国なのだから、それも仕方のないことかもしれない。その点で、この1冊は結構興味を惹かれた。

「八雲立つ出雲八重垣……」から始まって、最後は石橋秀野の「蝉時雨子は担送車に追ひつけず」まで。

初版は1958年。最後まで生き残った西郷信綱があとがきを書いているけど、斯界の泰斗が若き日につづった1冊が今も命を保っているというのは頼もしいような、情けないような。少しずつ拾い読みをそぞろ歩きのような楽しさがこの本にはある。
posted by 曲月斎 at 01:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

「富の分配」?

突然、携帯が鳴りました。
「久しぶり……。ところで『富の分配』って誰が書いたんだか知ってる?」

電話の向こうは銀座のクラブで働いている女友達。突然、こんな問いかけではありますが、何か答えなくてはいけない。
「うーん。富国論ならアダム・スミス。富の分配ねえ。マルクスかケインズか」。何のことはない、古典経済学、マルクス経済学、近代経済学のそれぞれ開祖を並べただけで。

で、まあ電話は終わったんですけど、帰ってから調べてみると全然違いましたな。著者はデビッド・クラーク。ジェヴォンズ、メンガー、ワルラスと並ぶ米国における近代経済学の形成者クラークの主著で、限界効用価値論と限界生産力理論を展開、米国新古典派経済学の価値・分配理論を築く。
「富の分配」


というんですけどね。どちらにしろ、小生には無縁の人でありました。知ったかぶりはよくないね。やっぱり。
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2008年03月02日

「江戸俳画紀行」

「江戸俳画紀行―蕪村の花見、一茶の正月」


俳句というと、今の世の中に生きている人間としては、五七五だけで鑑賞しようとしてしまいがちだ。

でも、実は俳句という呼び名は明治以降のものであって、それ以前は発句、といった。正岡子規が提唱するまで、この文学は「座」の文学だった。そういう読みを提示したのが安東次男。以前、このブログでも書いた気がする。
「完本 風狂始末―芭蕉連句評釈」


それと同様といっては持ち上げ過ぎだけど、俳諧師がささっと融通無碍に描いて見せる俳画。それを手がかりにその人となりを探ってみようとするのがこの1冊。湯木美術館(あの吉兆の美術館ですな)にある花見又平の絵(与謝蕪村)の軽妙さ、そして千代尼(アサガオに釣瓶とられて……の句で有名)の絵の大胆さ、宝井其角の絵の人物の描写のおもしろさ、大江丸の線の強靱さなどなど。

それぞれの句を通じて感じることにプラスすることが確かにあるような気がする。

本の中身で、少々印象批評が稚拙なところが顔をのぞかせるのが残念だけど、それも俳画風の味わいのうちなのかもしれない。
posted by 曲月斎 at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月01日

「鉄道廃線跡を歩く」

「鉄道廃線跡を歩く(10) 完結編」

長い間、買おうか、買うまいか考えてきたシリーズ。
ちょっと訳があって、結局買ってしまった。

宮脇俊三編となっているけど、実は編ではないと思う。
個人的に言えば、廃線跡の方が多い北海道など、本当は興味深い。

鉄道はこの国を支えてきた重要なインフラだ。思い返す値打ちのある施設だと思う。それを点綴しているのが楽しい。
posted by 曲月斎 at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 汗牛充棟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

田口のフィリーズ日記。

今年も始まりました。
Mail from So」のメール日記。

去年までのカージナルスから一転、今年はフィリーズでの日記であります。

田口という男は、実にイチローなんかよりも繊細で面白い。
あのおもしろさは話していて数倍だと思います。

今年も読んであげてください。きっと何かが残りますから。
posted by 曲月斎 at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 騙仕合傳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする