2006年08月23日

京都といえば

京都タワー

京都へ行ったことがある人なら、だれでも一度は目にしているだろうこの京都タワー。駅前にツンとそびえているのであるけど、寡聞にして「あそこに昇ったことがある」という話を聞かない。
地元では「東寺のお灯明や」という悪口もあるやに聞くし、今は京都駅ビルがそびえ立ったので、それほど目立たなくなったものの、一応、辺りでは一番高い建物。

話のタネに昇ってみるのも一興かと、地上100メートルの展望台まで行ってきた。ビルの最上階まで昇り、そこからまたエレベーターに乗り継ぐ仕掛けで、確か入場料は740円。

上がってみると、湿気の多い夏の空、遠くまで望むという訳にはいかなかったが、それはそれなりの眺望が開けていて、北から南に向かって開けている千年の都の姿を鳥瞰できるのは貴重な場所かもしれない。

ただ、本当にお上りさんばかりという感じで、売っている土産物も何か通天閣やマリンタワーを連想させるもの。手相診断とか、生まれた日の新聞がコピーできます、とか。地下3階には京都タワー温泉があるそうだが、そこまで行く元気はなかった。本当は汗を流したい場面だったけど。


posted by 曲月斎 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「美のかけはし」

頼朝像

京都国立博物館では今、開館110周年記念として「美のかけはし」という企画展をやっている。

東京、奈良と並んで、国立博物館の歴史を誇る東山七条のこの博物館。何かいつ行っても不思議な感じのする企画をする博物館である。物足りないような、狭いような、それで落ち着くような。企画展をするときに、東京は最近は平成館を遣い、奈良は新館を遣うことが多いけど、京都は昔ながらに本館で特別展をやることが多いからだろうか。

国の一機関から、独立行政法人になってやりくりが大変です、と、展示の後半で繰り返し示されると何か切なくなってしまうような感じがした。

そうすると、宗教絡みの企画展をしておくのが安心なんだろうけど、そればかりでも困るし。
重盛像


この展覧会では教科書で一度は見たことのある作品と称する一群の展示があり、前半は建仁寺蔵の風神雷神図屏風が展観されていたようだが、後半は神護寺蔵の源頼朝、平重盛像が対で出品されていた。何度目かの出会いだと思うけど、写し絵とはいうものの、その末路を考える時に、いつ見てもなるほどと思ってしまう印象がある。頼朝にはどこか武家の頭領としての自信がにじんでいるし、重盛には悲運をたどる一族の憂いが差しているように見えて仕方ない。

それよりも今回の展示でインパクトがあったのは宝誌和尚立像。
ロラン・バルト著「表徴の帝国」(ちくま学芸文庫)の表紙になっているので、承知はしていたが、現物はやはりショッキングな像だった。顔の真ん中で割れて真ん中から観音像が顔を出しているというもの。
宝誌像

鉈彫りと言われる素朴な手法で仕上げられているし、かえってその力強さが新鮮だ。万物に仏性あり、というが、こういう形で示してしまおうという作者のアイデアがすごい。さて自身を振り返った時、中から何が出てくるのやら。
posted by 曲月斎 at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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