2006年08月03日

ひやしあめ

「ひやしあめ」って言っても、京、大阪以外の人間にはピンとこないかもしれない。夏の飲み物の定番である。
要は麦芽糖に生姜の汁を入れて、水で溶いて冷やしたもの。これをホットにすると「あめゆ」になる。
ひやしあめ缶

サンガリアというメーカーが缶入りを売っているけど、まだ手を出したことはない。

小学校1年の時、なぜか関西地区の一角に住むことになった。アーケードの商店街。片隅にあった和菓子店の店頭で、ちょうどグリーンティーとか、オレンジジュースみたいな感じでこれを売っていたんですな。
買い物の途中だったと思う。母親にねだって1杯買ってもらい、飲んだのですが、とても子供が好むような味じゃない。ゲゲッとなったのが鮮明な記憶であります。この商店街には御用達となるたこ焼き屋もあって、経木の舟が大、中、小で20円、10円、8円だったような。たこ焼きといってもたこのかけらがお情け程度に入っているかどうか。あとは天かすと青のりとソースと紅ショウガとおかかの粉の味。楊枝で差して持ち上げようにもずるずるで持ち上がらない(今考えると、こんなものを食べていてよく腹を壊さなかったものだと思う)。

アーケードの外れには天理教の教会があって、夕方になるとお神楽が始まって「助け給え助け給え天理王の命」という声が漏れてきたのであります。
当時、この町には下水道なんていうものはなく、皆生活排水は側溝を流れていた訳で、網戸が真っ黒になるほと蚊がいたり、その代わりに草原にはショウリョウバッタやトノサマバッタもいて。ショウリョウバッタ


そんな夏を思い出させてくれるのが「ひやしあめ」なのであります。
ひやしあめ瓶

そんなひやしあめを手作りで今も売っているメーカーもあるようでご紹介まで。

宮武外骨の「滑稽新聞」などには、炭酸水の「平野水」とならんで、「浜寺の海水浴場の名物・飴湯」なんていうのが出てくるのだけど、元々は海水浴で冷えた体を温めるのに飲んでいたものなのでしょう。


posted by 曲月斎 at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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