2006年08月02日

浴衣を着るときは

小言幸兵衛のようでいやなのだけど……
このところ、花火大会続きのようで、浴衣姿の男も見掛ける。
普段着物を着ていないこと丸出し(当たり前といえば当たり前なのだけど)で、まず胸元がはだける。右の襟先を少し高めに、左の襟先を下に引っ張るつもりくらいで着るとちょうど調整がしやすいはずなのだが。
それと女の浴衣じゃあるまいに、襟を抜かないこと。もし自前の腹がないのなら、少し懐に入れるものを用意した方(折りたたんだタオルでもいい)が、形よく見える。
貝の口の結び目は下向きではなく上向きに。
草履にせよ、下駄にせよ、親指と人差し指の付け根まで鼻緒を押し込まない(指でつまむつもりくらいがかっこいい)
財布は日本手ぬぐいに挟んで懐に入れると動かない。
といったところだろうか。

きょう、地下鉄の中で向かい側の座席にずらり男の浴衣姿。でも揃いも揃って格好が悪いんだから。折角の印伝の袋も台無しというもの、だ。

そう、あと帯は腰骨の位置で巻くもの。ベルトの位置で考えると高すぎる。


posted by 曲月斎 at 02:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角辻辻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

吉村昭氏死去。

作家の吉村昭が死去したそうだ。
吉村昭

一番、最初に読んだのが「戦艦武蔵」。棕櫚縄の材料が全国から消えていく話から始まって、世界史上最大の戦艦を建造する逸話(これがドライドックではなく、進水台を滑走させていくところまでがまた面白い)で、その後はレイテ島海戦で沈没し、その生き残りの末路まで、丁寧に追いかけた作品。
読んだのは小学校だったろう。表紙側の扉には精密な設計図が、そして裏表紙側の扉には被弾図が掲載されていたのが印象深い。小学生が読むような元気のいい戦記ものではなかったけど、今でも忘れがたい1冊だ。
何冊か、忘れがたい本もあるけれど、中でも「東京の戦争」という1冊はこのブログでも取り上げた。手堅い筆致が好きな作家だった。

一度だけ、氏とは話を交わしたことがある。もう10年近く昔になるだろうか。氏の言葉で忘れがたいのは「僕は決してコメントは出さない。出す時は必ず原稿用紙に書いて出す」という言葉だ。単純な論評でも言葉をゆるがせにしない氏の姿勢に感銘を受けたのをおもいだす。

死亡記事によれば闘病久しかった由。今は魂の平安を祈るのみである。
posted by 曲月斎 at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 冠婚葬祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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